築20年の中古住宅は古い?それとも新しい?

「築年数の古い家は安いけど、こんな古い家を買って本当に大丈夫なの?」

「リフォームにお金をかけるなら築古物件を買った方がお得って本当?」

「リノベーション=古い家を買うってことなの?」


この記事はこんな疑問を抱いている方に向けて書いています。
こんにちは。 大阪市西区で住宅リフォームや店舗デザインを手掛けるMASAKISEKKEIです。、今回はリノベーションのよくある疑問についてご紹介します。


 

最近のリノベーションといえば、築年数の古い家を購入し、スケルトンリフォームで思い通りの間取りと内装にするのが主流です。 DIYとかセルフリノベーションを取り上げているテレビ番組や雑誌をよく目にしますよね。

つい先日も日本テレビの朝の情報番組「スッキリ」でリノベーションされた団地「ハラッパ団地」の特集が放送されていたり、「幸せ!ボンビーガール」では、スナックを自分で改装するプロ顔負けのリノベーション過程を放送していました。

建物価格が安く済むと、その分リフォームにお金をかけることができるというメリットは皆知ってると思いますし、テレビ番組の影響などもあって、 安くて古い物件に魅力を感じる人は徐々に増えてるのではないでしょうか。

ただ、築古物件っていったい何年以降の建物のことを指すんでしょう??


築古の定義っていったい何年なのか。


これについては明確な決まりがないのですが、参考までに関西の大手リノベーション会社のセミナー等で聞いた話によると、築年数についての基準は、築20年までは新しいという考え方でした。そして、築40年以上のものを古い建物と呼んでいました。リノベーション業界では、この築40年以上の建物をいわゆるリノベーションに適した物件と呼ぶことが多いです。


皆さんはこれを聞いてどう感じますか?

築年数の尺度には個人差がありますので、ここで一度自分がどう感じるかを確認しておくと良いかもしれませんね。

ちなみにですが、鉄筋コンクリート造のマンションの寿命は117年という結果が出ています。(平成25年の国土交通省の報告書による) ここで言う寿命とは、建物が壊れずに存続しているという期間のことを意味しています。これを知ると、築20年はまだまだ築浅の部類に入ると考えても不思議ではありません。

ただし、建物が壊れる寸前まで住み続けるのは現実的に難しいと思うので、実際に人が住み続けられる期間については築80年~90年くらいまでが限界かな、と考えるのが妥当な見解だと思います。

今のところ残存しているRC造のマンションの中では、築60年くらいが最も古い部類に入ります。もちろん現在のようなタワーマンションや、15階建てのような高さはなく、5階建てのものばかりですので、容易に比較し難い部分もありますが、築80年の建物がまだ存在しません。


つまり、100年を超える建物がどうなっているのかについては、想像の域を超えることができませんね。


さて、これとは全く別の考え方ではありますが、築20年を過ぎたマンションは、相場価格でみると市場の最底値くらいまで下がっています。そして築20年を超えたあたりからは大きな値下がりが起きにくいといわれています。

ただ、室内の内装が汚れていたり、水回り設備が古くなっていたりと、そのまま新しい生活を始めれるかどうかというという視点で見ると取り替えたくなるレベルまで劣化しているケースがほとんどです。仮にこれをリフォームをする場合、500万円から1000万円くらいの費用がかかります。リフォーム会社からすると、これくらいの費用がかかるのが一般的だといわれています。

 

建物自体は市場の底値で安くなっているのですが、実際にリフォームをして住めるレベルにまで費用がかかるので、トータル費用は新築を買うよりは若干やすいかな、と言うレベルになってきます。築年数が古くなると物件価格はそれに同調して安くなるのですが、リフォーム費用は相反して高くなります。

 

トータル費用を安くしたいから築古を買うという考え方は、合っているようで間違っている部分もあるということなのかもしれません。



今回はよくあるリノベーションについての疑問について僕なりの考えをお話ししましたが、いかがでしたでしょうか。

MASAKISEKKEIは住まいのリフォームに商業デザインの手法を取り入れて、照明と収納にこだわった提案をしているところが特徴です。 カフェレスジャパンデザインアワード2019リノベーション賞受賞。大阪市でリフォームをお考えの方は気軽にご相談ください。 大阪市西区で住宅リフォームや店舗デザインを手掛けるMASAKISEKKEIホームページはこちらです。 今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。