結露対策 窓の最高水準は壁に匹敵する熱還流率

窓はついに壁のような断熱性能を持つようになりました。

こんにちは。大阪市西区で住宅リフォームや店舗デザインを手掛けるMASAKISEKKEIです。
今回は、壁に匹敵する窓の性能についてお伝えします。


今まで世界最高基準の熱還流率は0.6W/m2・Kでしたが、それを超える0.55という超高断熱性能の5層窓がリクシルから登場します。

『0.6W/m2・K??』『なに言ってるのか分からん!』と言われそうですが、分かりやすくいえば、この窓はもはや壁と同じだということです。ちなみに、熱貫流率というのは熱の伝わりやすさを表しています。これに似た言葉に熱伝導率というのもあります。

何が違うのか?というと、
・伝導率は素材そのものの数値をあわらしたもの
・貫流率は壁とか窓とか、仕様の数値をあわらしたもの

という点が違います。

値が低いほど性能がいいということになります。

一般的なペアガラスの熱貫流率は3.4W/m2・Kくらいです。これが高断熱になると、2.7とか2.3とかになってきます。そして、遮熱高断熱になると、2.1となります。このように性能が良くなるほど数値がさがってくるんですね。

リフォームにはここまでの知識は必要ありませんが、そういうことをなんとなく知っておくと、工務店の話もよく理解できるようになるんじゃないかと思います。

窓の熱貫流率によってどんな影響がでるかというと、窓の結露の問題だと思います。今日のように寒い日は結露がひどくなりますよね。

一般的なペアガラスの場合、室内温度が10度で湿度が60%程度の場合で、外の気温がマイナス9度になったとき、結露が発生するといわれています。通常の単板ガラスだと、0度で結露発生です。

結露に悩んでいる場合は、貫流率の低い窓ガラスに変えれば問題が解決するというわけです。

ただ、区分所有のマンションでは窓の交換は出来ないことが多いです。この場合は、部屋の内側にもう一枚窓を付けて、疑似的にペアガラスと同じような環境を作ります。こうすれば、窓と窓の間に空気層ができて、外気が伝わりにくくなりますよね。それの最たる例が、今回冒頭で紹介したリクシルの5層窓、というわけです。


今回は、壁に匹敵する窓の性能についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
少し難しい話になってしまいましたね。

MASAKISEKKEIは住まいのリフォームに商業デザインの手法を取り入れて、照明と収納にこだわった提案をしているところが特徴です。
カフェレスジャパンデザインアワード2019リノベーション賞受賞。大阪市でリフォームをお考えの方は気軽にご相談ください。
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今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。