高血圧対策としてリフォームが効果的

今の時代に必要なリフォームってなんでしょうか。

業界で注目されいているリノベーションの目的は、
オシャレな空間をつくること、だと思います。
オシャレとか贅沢な空間は豊かな生活のために必要な要素ですよね。
ただ、高齢者にとってはそんなことあまり関心がないかもしれません。
実際にキッチンやバスルームを入れ替える水回り中心のリフォームや、
手すりを取り付けたり、段差を解消するバリアフリーを目的としたリフォームの方が
注目されているオシャレリフォームと比較しても件数が多くなっています。

そこで今リフォームするなら、家の中で起こる高齢者の事故について
知っておく必要があると思います。

統計によると高齢者の自宅内で起こる事故の中で、その多くは浴室で起こっているそうです。
原因は気温差。温かい部屋から寒い部屋に移動すると、
血圧が下がり循環器系の疾患が発症しやすくなるんですよね。

ユニットバスのリフォーム後もこの事例は減少していないそうです。

なぜか?

ユニットバスを新調すれば、お風呂場があたたかくなるはずなのに、
と思うかもしれませんが、根本的な解決にはなっていないということなんです。

お風呂場の気温差を最小限に抑えるためには、
外壁の断熱効果対策を見直す必要があります。
これこそが高齢者にとって必要なリフォームだと思います。
つまり住宅設備の性能を向上させることも大切ですが
それよりも重要なことは断熱効果の高い家作りなんですよね。

家の中が暖かければ気温差による事故を減らすことができると思います。
ここでまた驚きの数字があります。
新基準の断熱性能を満たしていない住戸の割合はなんと9割もあるそうです。
ほとんどがダメだってことですね。

しかも新築ですら5割以上が基準を満たしていないといわれています。
本当に必要とされている断熱に関する工事がほとんどおこなわれていないのが
リフォームの真実なんですね。設計者としてリフォームに携わっている私としては、
同じ業界にいながら少し責任を感じてしまいますが、
工事業者側の認識も少し欠落しているというのがリフォーム業界の実態
なのかもしれません。

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