猫の爪とぎ対策に最適 費用に合わせて選べるおすすめの壁素材2選

こんにちは。大阪市西区で中古マンションのリノベーションやリフォーム、店舗デザインを手掛けるMASAKISEKKEIです。今回は、リフォームで出来る猫の爪とぎ対策についてお伝えします。


ご自宅の壁、猫の爪とぎ対策は万全でしょうか?対策をやっていないと下地の石膏ボードまで引っ搔いてボロボロにしてしまうこともありますので油断は禁物です。早くやっておけばよかったと後悔する前に、しっかり対策しておきましょう。

それではさっそく爪とぎ対策として効果のある壁素材を2つお伝えしますので、ご自宅の環境やご予算に合わせて検討していただければと思います。

爪とぎ対策におすすめの壁素材は次の2つ。

その1|表面強化壁紙
その2|壁面化粧パネル

順番に詳しくご説明していきます。


その1|表面強化壁紙

表面強化壁紙とは、一般的なビニール壁紙とは違い、表面強度を高くした壁紙のことを言います。具体的には壁紙工業会が規定した、表面強化壁紙性能試験の4級以上に適合した壁紙が表面強化です。

例えばサンゲツでは、傷が強い壁紙として、表面強化、ウレタンコート、スーパー耐久性の3種類があります。それぞれが表面強化壁紙性能試験の4級以上に適合している上に、ウレタンコートは表面にコーティングされた樹脂層により、耐汚染性や耐薬品性にも効果があるとされています。

また、スーパー耐久性については、表面強化壁紙の約6倍の表面強度がありますので、とにかく傷に強い壁紙を探していらっしゃる方には是非実物をご覧になっていただきたい商品です。

実際に引っ掻いて強度がどのくらいあるのかを実験した比較動画がサンゲツのホームページで公開されています。とても分かりやすく説明されていますので良ければご覧になってください。

>サンゲツ公式サイト「1分動画で早わかり“スーパー耐久性」をみる<

ただ、表面強化された壁紙は傷がつきにくいものの、まったくつかないわけではないため、低コストで手軽に爪とぎ対策になるリフォームをしたいという方におすすめの壁素材です。もし傷がつきにくい程度で十分なら、表面強化された壁紙への貼り替えをおすすめします。サンゲツ以外にも、リリカラや東リでそれぞれ表面強化壁紙の取り扱いがありますので、各メーカーの公式サイトにある該当ページをこちらにまとめておきます。


サンゲツ
表面強化、ウレタンコート、スーパー耐久性の3種類があります。(2023年4月13日時点でサンゲツの表面強化壁紙は1323点)
こちらから検索条件を変更して表面強化を選択すれば、一覧から選定できます。

>サンゲツの表面強化壁紙を見る<


リリカラ
表面強化壁紙よりも2倍以上の強度があるスーパー強化+汚れ防止という機能を持つシリーズがあります。ちなみにメーカーのカタログではペット対応商品として表記されています。2023年4月13日時点でリリカラの表面強化壁紙は520点あります。(内、スーパー強化は196点)

>リリカラの表面強化壁紙を見る<


東リ
表面強化・ストレッチタイプという商品があります。(2023年4月13日時点で東リの表面強化壁紙は437点)

>東リの表面強化壁紙を見る<


表面強化といっても、どれを選ぶかで若干の強度や機能性に違いがありますが、表面強化壁紙性能試験の4級以上の性能はどれも持ち合わせていますので、色や質感なども比較しながら、お好みのデザイン柄を探してみてください。

ちなみに一般ビニール壁紙は1~3級となっていて、3級と4級の違いは表面層に破れが見られるかそうでないかです。この違い、個人的にはけっこう大きいなと思いますが、皆さんはどう感じますでしょうか。

表面強化壁紙性能試験の基準を表にまとめておきますので、合わせてご参考になさってください。

[以下、サンゲツの公式サイトより引用]

5級一見視で特に変化がみられない
4級多少表面キズがみられるが、比較的大きな表面層の破れなどはみられない
3級表面層の破れが明確にみえる
2級表面が破れて紙などの裏打ち材が明らかにみえる(長さ1cm未満)
1級表面が破れて紙などの裏打ち材が明らかにみえる(長さ1cm以上)
試験方法壁紙工業会規定 表面強化壁紙性能試験に準ずる
評価基準所定の摩擦子(荷重200g)を取り付け5回往復させ、目視により表面のキズつき度合いを評価する

その2|壁面化粧パネル

ご家庭のキッチン壁に使われることでも良く知られているキッチンパネルも壁面化粧パネルの1つです。その名の通り、主にキッチンの壁面に利用されているので、キッチンパネルと呼ばれていますが、アイカのセラールという不燃対応の化粧板が良く使われています。

磁器質タイルと比べてジョイント部分が少なく、大きな面で柄を見せることができますので、見た目に高級感があり、スッキリとした印象のデザインにすることができます。表面が固く傷がつきにくい所と、メンテナンス性がとても良いのが特徴ですので、猫の爪とぎ対策として効果的ですし、掃除がしやすいというのもペットのいるご家庭にはメリットのある特徴だと思います。

アイカのセラールには、一般的によく使われている柄の他にセレントやアルディカというデザイン性に優れたシリーズも揃っており、機能性だけではなくデザインや素材感にもこだわりたいという方にも楽しんで選んでいただける素材だと思います。

また、別のメーカーになりますが、タカラスタンダードのエマウォールという商品は、マグネットがくっつけられるので、棚やフックを簡単に設置することができ、壁面の装飾やアレンジが可能です。
基材は鉄、表面はガラスで覆われているタカラスタンダードの特徴であるホーローで作られた壁面パネルですから、汚れが付きにくくて落としやすいだけでなく、臭いもつきにくいという特徴がありますので、猫のいるご家庭にもピッタリです。

セラールやエマウォールは表面強化壁紙と比較すると費用が高くなってしまいますが、一度設置すれば再度リフォームが必要になる事はほとんどありませんので、メンテナンスの良さとランニングコストが不要になるという点ではメリットを感じる方も多いかと思います。

最後にそれぞれの公式サイトをまとめておきます。

・セラール|アイカ
・セラールセレント|アイカ
・アルディカ|アイカ
・エマウォール|タカラスタンダード


今回は、リフォームで出来る猫の爪とぎ対策についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

猫の爪とぎ対策として手軽な対処法と言えば、爪とぎハウスや段ボールで出来た爪とぎパネル、あと透明の保護シート等がありますよね。インターネットでも良く紹介されていますし、すでに試してみたという方も多いのではないでしょうか。

どれもすぐに設置できますし、対処法としては即効性があります。賃貸ならこの方法で対処するしかないのですが、持ち家の対策となるともう少し違う方法も検討してみたいというのが本音でしょう。

そんな時は今回ご紹介した表面強化壁紙や壁面化粧パネルなどを選択肢の一つとして検討してみてください。費用的な負担は増えるものの、爪とぎ対策としてはしっかりと効果が期待できるリフォームができると思います。環境やご予算に合わせて、ご自宅に適切な方法を検討してみてくださいね。

MASAKISEKKEIは個人事務所ならではの目線からこだわったデザインを提案いたします。カフェレスジャパンデザインアワード2019リノベーション賞受賞。大阪市西区で中古マンションのリノベーションやリフォーム、店舗デザインをお考えの方は気軽にご相談ください。
大阪市西区で中古マンションのリノベーションやリフォーム、店舗デザインを手掛けるMASAKISEKKEIホームページはこちらです。

今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。