マンションリフォーム 築35年 77平米

オーダーキッチンの映えるフレンチシックなマンションリフォーム

築年数の古いマンションのスケルトンリフォームに合わせてオーダーキッチンを計画しました。I型キッチンと上部の吊り戸棚、中央のアイランド型作業台、そしてトールタイプの家電収納をオーダーで製作しています。パントリ―増設や照明計画の変更も施し、機能的にも優れた使い勝手のよいキッチンになりました。

白を基調にデザインされたオーダーキッチン

黒色水晶の大理石の天板をアクセントにした白基調のシックなオーダーキッチン

オーダーキッチンなら空間に合わせたサイズや配置を計画できます。デザイン水栓(蛇口)やビルトイン機器(食洗機やコンロ)などはお好みで選べますし、ディスポーザー(市区町村によって設置規制有)等を設置することも可能です。

「あんなキッチンにしたい!」という理想やお客さまだけのこだわりをカタチに反映できるため、「オーダーしただけの甲斐があった」と納得していただけるケースが多いんです。ただし、メーカーの規格品と比べるとどうしても割高になりますので、その点についても後悔のないようにじっくりご検討いただく事が大切だと思っています。

今回はそんなオーダーキッチンのメリット&デメリットをご紹介しながら、実際のリフォーム実例について詳しくご説明していこうと思います。

こちらの実例紹介では具体的なリフォーム事例を通して、どんなお悩みをどうやって解決したのか?や、どんなご要望をどんなカタチで実現したのか?という点をプロセスも含めて出来るだけわかりやすく説明していこう!という趣旨でご紹介しています。

 


今回のお客さまのご相談は次のようなご要望でした。

・スケルトンリフォームでキッチンの配置を変更したい

右手に家電収納とパントリーを設けたI型キッチン

I型キッチンを壁側正面に配置して、右手の壁には家電収納と冷蔵庫です。キッチンと家電収納の間に挟まれたコーナー部分は造作したパントリー収納となっていて、キッチンと同じ種類の取っ手を付けた片開き戸(オーダー建具)で出入りが可能になっています。キッチンの天板は、クォーツストーン(水晶を主成分とする天然石を使った天板材)です。調味料による汚れや着色の心配がなく衝撃耐久性に優れた高級感のある素材です。

ガゲナウ食洗機

ガゲナウ(ドイツ)の食洗機を設置したキッチン

食洗機とIHコンロはガゲナウ(ドイツ製)を採用しました。

 

ガゲナウIH

ガゲナウのIHコンロを設置したキッチン

IHコンロは、火加減を調整するためのボリュームノブが取り外し可能な独立ボタン仕様になっていて、先鋭的なデザインです。

食洗機も同じく、デザイン性の良さだけでなく、洗浄中の音が静かで高性能な機能が評価されています。カートを引き出したときのスムーズさや洗浄剤が投下される部分のパーツの造りなど、細部を比較すればするほどその良さが際立つ機能と品質、どちらも良いです。洗浄に使用する水の量が少なく節水効果があります。また、給湯配管を設置する必要がないという施工性の良さも評価に値するメーカーだと思います。

キッチン上部には吊り戸棚を設けています。吊戸棚の下端をレンジフードの下端と合わせることで、見た目がすっきりとした印象になります。使い勝手だけを優先すると、あと15センチほど低く取り付けた方が使いやすいのですが、今回はオープンキッチンになるため、ダイニング側からの見た目にも配慮して、取付高さを合わせることを優先させました。吊戸棚に内蔵した間接照明は演出ですが、調理作業用の灯りとして機能しています。

キッチンの壁に貼られたグレーのタイル(グラムストーン/リクシル)

キッチン前の壁面は磁器質タイル貼りです。汚れが目立ちにくいライトグレーの目地を採用し、モザイクタイルなどと比較すると一枚当たりのサイズが大きいタイルを選んでいます。(メンテナンスを考慮して)

キッチンと同じデザインでオーダーした家電収納は未使用時に扉を閉じれる仕様

トールタイプの家電収納は、下部にはペットボトル等がストックできる引き出し収納になっています。上部は家電を設置できる仕様になっています。炊飯器や瞬間湯沸かし器を収納する部分には、水蒸気(湯気)を排気するための蒸気排出ユニットを設けています。電子レンジは使い勝手を考慮し、少し高い配置に設置できる棚の構成になっています。垂直収納扉としているため、使用時は両脇に扉を収納できる仕様です。来客時には目隠しすることができ、ごちゃごちゃしがちな家電収納部分をスッキリ見せることができます。

アイランド型の作業台は、キッチン側に引き出し収納を、ダイニング側は戸棚になっています。内部は全て可動式の棚が設置されていて、鍋やお皿がタップリ収納できる容量を確保しました。入り隅のコーナー部分はウォークインタイプのパントリ―収納になっています。

キッチンパントリー収納

キッチンと家電収納の間に設けたパントリ―収納

デットスペースになりやすいキッチンのコーナーを今回は造作工事で収納として活用しています。入り口の扉と庫内通路を人がギリギリ入れる最小寸法(45センチ)で計画し、内部は通路を挟んで前後に棚があるため、限られた面積の中でもかなりの収納量を確保することができました。扉はキッチン扉に合わせて、建具屋さんでオーダーしています。

ちなみにリクシルのリシェルシリーズには、ウォークインタイプのコーナークローゼットという商品があります。L型キッチンを検討されている方は、とても参考になるレイアウトだと思いますので、興味ある方はぜひ現物を体験してみてください。(大阪ショールームには展示がありましたので問い合わせてみて下さい)


今回は相続で所有することになったという中古マンションをセカンドハウスとしてリフォームしたいというご相談でした。築年数が古いため内装は全て一新したいということでしたので、全て解体してからのスケルトンリフォームを計画することになりました。

リフォーム項目の優先事項についておうかがいすると、キッチンのプランにはいろいろこだわりをお持ちでしたので、システムキッチンメーカー数社の商品を使用したプランだけでなくオーダーキッチンの計画も並行してご提案しました。比較いただいた結果、「オーダーで製作しましょう」ということになったのですが、お客さまがオーダーキッチンを選ばれたのは次のような理由でした。

・扉や取っ手などのデザイン性
・使いたい海外製のビルトイン機器があったから
・トータル費用

通常のリフォームでは比較的メーカーのシステムキッチンを採用することが多いです。ただし、メーカーでは対応できない細かなご要望をお持ちのお客さまにはオーダーキッチンの方が向いていることもあります。今回はオーダーキッチンの可能性がありましたのでまずショールームをみていただいたのですが、結果的にはそのショールームのデザインというか雰囲気が気に入ったというが一番の理由だったようです。

オーダーキッチンの進め方

今回はセカンドハウスということもあり、時間的な余裕がありましたので、じっくりと時間をかける計画を進めることができました。具体的には6ヶ月くらいです。通常、間取りの計画に費やす期間は1~2ヶ月程度です。

プランが決まったら金額の調整に入ると同時に、詳細部分の計画を詰める段階にステップアップします。リフォーム内容と金額、どちらも納得したらいよいよ工事着工の準備にかかるという流れです。半年というのは現実的ではありませんが、お仕事がお忙しい方などは、通常よりも時間がかかってしまうことがありますので、参考になる方もいるかもしれませんね。

ただし、充分な時間があればそれだけ細かなところまでプランを詰められます。オーダーキッチンを製作する場合、通常よりも決めることが多いため、時間がかかるだけでなく、何度もショールームに足を運んでいただくことになります。(ショールームが家から遠いとかなり面倒です。)オーダーキッチンの場合、次のような項目を自由に選定できます。

・サイズや形状
・天板や扉の素材
・手掛かり部分の形状
・シンクのカタチ、深さ、素材
・蛇口(水栓金具)のメーカー
・食洗機のメーカー
・コンロのメーカー(IHorガス)
・レンジフードのメーカー

これらと並行して金額の調整も大切な要素です。仕様が決まったら発注依頼書にサインしていただき、製作開始となります。製作期間はおよそ1か月程度です。住戸全体のリフォームを合わせて工事する場合なら、着工前に発注することで工期が長くようなことはありません。打合せの期間が1ヶ月ほど長くかかると思っていただけていれば良いと思います。

スケルトンリフォームでキッチンの配置を変更するときの懸念事項

キッチンの配置は壁付けのI型です。対面キッチン案やL型キッチン案のレイアウトも検討したのですが、LDKの大きさを考えるとダイニングスペースが狭くなってしまうため、部屋が最も広く感じるI型のレイアウトが最適なプランだという結論になりました。

また、今回のマンションは直貼りの床構造になっていて、既存キッチンの床は全面モルタルで打ち固められている状態でした。対面キッチン案にするとキッチンの排水配管が既存床レベルにおさまらないので、必然的にキッチンの床を一段上げることになります。対面式だと段差が生じてしまう、という点も、I型を選んだ理由の一つだったと思います。

このように築年数の古いマンションの場合、水回りのレイアウトに制限が出ることが多いです。スケルトンリフォームならなんでもできるというわけではないんですね。もちろん床に段差ができても良ければ配置変更は可能になりますが、図面検証の段階で床に段差をつくる前提でプランを進めることについては、今までの経験上、すごく嫌悪感を感じる方が多いと思います。

ちなみに今回のマンションは、キッチン以外の床レベルもバラバラになっていて、廊下と洗面とリビングにそれぞれ段差があり、和室においては畳の下にモルタルでかさ上げされていたため、かなり特殊な事例だと思います。

こういう状態で家全体の床のレベルを合せようとすると、かなりの費用がかかります。例えば6帖の洋室の床のレベルを上げようとすると、床下地だけで30万円から50万円程度の費用が掛かります。他にも、ご相談いただく事が多いのは「和室から洋室に変更したい」というご要望で、この場合も20万円から40万円程度というラインを一つの概算例として参考にしていただきたいです。

キッチンをガスコンロからIHへ変更するときの注意点

キッチンを新調する際、ガスコンロからIHへの変更を希望する方が多いのですが、築年数の古いマンションの場合は、電気容量に余裕があるかどうかを確認することが重要です。マンションのような共同住宅の場合、建物全体の電気をまとめて引き込んでいるため、一住戸あたりの電気の供給量が決まっています。築年数の古いマンションはこの容量が少なく、IHクッキングヒーターを採用すると容量が足りなくなるケースがあります。

容量の目安としては、60アンペアあれば理想なのですが、古いマンションには30A(アンペア)しかない住戸もあります。IHクッキングヒーターだけでなく、最近は床暖房や浴室乾燥機などを電気でまかなう事も多いですし、電気の消費電力が多い調理家電が増えています。こういう機器をストレスなく利用したいと考えている方は、物件購入前に電気容量をチェックしておくと安心です。

オーダーキッチンのメリット&デメリット

リフォームでは大手メーカーのキッチンを採用することが多いのですが、メーカーでは対応できないレベルのご要望も、オーダーキッチンなら対応可能です。組み合わせや素材に制限がないというメリットがある一方で、デメリットがないわけでありません。

メーカーのキッチンを採用するメリットは、メーカー保証がついているという点です。通常なら1~2年間(最長で5年のメーカーもあります)の保証がついていて、その間は些細な不具合についてもメンテナンスが無料になっています。3年の保証がついているメーカーもありますので、安心付きの安心を担保したいという方には、メーカーの方が合っているケースもあります。

もちろん、オーダーキッチンのメーカーにも保証はありますが、メーカーのそれほど充実はしていないと感じる方も多いかもしれません。その点では、リフォームに何を重視するか?について、優先順位をつけて選定することが大切になってきます。

海外メーカーの食洗機は国産メーカーのキッチンには取付できないケースがあります。(ちなみに水栓金具は比較的対応可能です。)対応してても、メーカー保証の対象外となることがあったり、あくまでも企画内での変更に限るケースがほとんどです。


 

ただし、給排水設備や電気設備の仕込みと機器接続等の設置作業、そして既存のキッチン撤去や造作の解体等があり、新たに床壁天井などの大工さんが行う造作工事などを含めると、1~2週間くらいかかるケースもあります。

オーダーキッチンは値段と工期、そして計画に要する時間が通常よりも長くかかってしまいます。その分メーカーの規格品と比べるとオンリーワンの要素が高く、ご要望に沿ったカタチかどうかという点で比較すると、満足度の高い仕上がりになります。

その一方で、メーカー品にもたくさんのメリットがあります。お客さまの要望がメーカー品で十分に満たされる場合は私もそちらをお勧めするようにしているので、まずは規格品を吟味し、それでも納得いかない点がある場合はオーダーキッチンを検討する、という流れが賢明だと思います。

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