マンションリフォーム 築42年 102平米

収納充実 シンプルシックなマンションリフォーム

立地が良く外観も素敵な神戸北野にあるビンテージマンションで、全面スケルトンリフォームをした実例のご紹介です。

広々としたLDK

オーダーした対面キッチンからリビングダイニングを見渡せる広々としたLDK

LDKを中心に収納スペースを各所にたっぷりと設け、適所収納ができスッキリと暮らせるリフォームを計画しました。住まいの一画には納戸を利用したワークスペースを確保。お仕事に必要なモノとご家庭の収納物が混在しないように、用途別の収納をしっかりと確保したことで、機能的な住まいにすることが出来ました。

インテリアは、白を基調にしながら表情の違う素材を使い分けており、奥行きのある広々とした空間になっています。同色使いのコーディネートは、清潔感がありながらも高級感を感じることができます。


お客さまのご要望は次のような内容でした。

・収納をたくさん作りたい
・広いリビングにしたい
・素敵なキッチンを作りたい
・ワークスペースがほしい

このようなご要望をふまえて、今回のリフォーム事例をポイント別にまとめました。

MASAKISEKKEI河合
MASAKISEKKEI河合
それではさっそくお話を進めていきます。

スケルトンリフォーム

今回はスケルトンになった状態からご相談いただきました。

スケルトン状態の現場の様子

はじめて訪れたとき既に完全なスケルトン状態になっていた現場の様子。

リフォームにはいったんすべてを解体し一からつくるスケルトンリフォームと、既存壁や床の一部を残し特定箇所だけを作り直す部分リフォームがあります。
今回のようなスケルトンリフォームのメリットは、全て一から作るので、現状不具合のある部分や床下などに隠れて見えない配管などを新調できるという点です。初期コストはかかるものの、リフォームした後で簡単に取り替えができなくなる部分は、リフォームのタイミングで新調しておけば、長期的な目でみると故障も起きにくく、メンテナンスがしやすくなるというメリットがあります。

またリフォームでは、解体してみないと設備などの状態が分からないケースが良くありますので、工事工程的に見ても、最初から状態が分かっていた方が、間取りや設備の計画がしやすいというメリットもあります。マンションの躯体は触れませんが、その他の触ってよい部分を全て新しくできるので、そういう意味では、限りなく新築に近いリフォームと言えます。

間取りについては、お客さまのご要望に合わせて大きく変更しました。

元の間取り

元の間取り

元々は長方形の中ほどに玄関の入り口が配置されているセンターインタイプでしたが、センターインタイプは、間取り変更しやすいというメリットがありますので、水回りの配置変更を含めたプランをご提案しました。水回りの配置変更は、排水の位置に応じて制限されることがありますが、物件に応じて行うことができます。

リフォームプラン

リフォームでご提案したプラン

築年数の古いマンションには、室内側に梁や柱が大きくせりだしていることがあります。大きいものですと、1辺の長さが90cmにおよぶものがあり、かなり存在感があるため、造作的な調整を加えて隠す工夫が必要です。今回は、柱と外周壁沿いの梁を隠すように、壁面収納や各所納戸を配置することで、出来るだけ目立たせないように工夫しています。

収納は専有面積の20%を確保

今回のリフォームでは、収納面積を専有面積の20%確保しています。

収納面積の占有率は通常10~13%と言われていますので、20%はとてもしっかりしたスペースを確保したケースと言えます。仮に限られた空間でも適所収納の考え方で収納計画をすれば、面積以上に使いやすい収納を確保することができます。

適所収納とは、モノを使うその場所に収納するスペースを設けるという考え方です。例えば、ドライヤーを洗面化粧台で使うなら、その場所に収納スペースを設けるという感じで考えていきます。キッチンや洗面室は比較的用途が限定されているので、この適所収納という考え方が徹底されているのですが、住まいの中には、いろんな場所で使うモノ(例えば掃除機)がいくつもありますよね。

これらのモノをどこに置けばストレスなく利用できるか?(どこに置くと出し入れしやすいか?)を考えることが大切です。

全ての住まいに当てはまる絶対的な収納場所は決まっていないのですが、適切な収納場所というのは、今までの暮らしの中にヒントがあります。リフォームの機会に一度モノの場所を再考し、普段何気なく収納していた場所にストレスを感じていないか?と振り返ってみることが大切です。そのストレスを解消することでで生活は劇的に改善できます。

リフォームは、この適所収納の見直しに最適なチャンスです。収納の場所は家事の時短にも直結するため、共働きや子育て中のご家庭にはとても重要な検討項目だと考えています。

ポイントは収納するモノに合わせて必要なサイズの収納スペースを確保することです。今回のリフォームでは、比較的スペースに余裕のある大型収納と、小さなスペースでも便利に使える隙間収納に分けて、各所に配置しました。具体的には、パントリー、シューズクローク、ウォークインクローゼット、納戸は大型収納です。廊下や脱衣室には、用途別に利用できる隙間収納を確保して、部屋の行き来の頻度を最小限に抑えられるような工夫をしています。

パントリー収納

キッチンと玄関の間に設置したパントリー収納

面積の広い住まいほど、適所収納が必要だと思います。使ったものをその場で収納できれば、日常生活の中での無駄な移動が少なくなり、家事や生活が便利になります。

また、壁面収納(壁面全体を収納にしてしまう収納のコト)はすっきりとした空間づくりに効果的な収納術です。ディスプレイを兼ねた魅せる収納もオシャレなインテリアに見えて良いのですが、掃除が大変だというデメリットがあったりもします。扉で隠してスッキリと見せることもオシャレに見せるインテリアの手法になりますので、ご自身の好みに合った方を選んでいただきたいと思います。

キッチンの背面に設けたカップボード

キッチンの背面に設けたカップボードは、躯体梁を隠すように天井まで設置している

こだわりのオーダーキッチン

キッチンはペニンシュラタイプのオーダーキッチンです。(メーカーはハンセム)

オーダーしたペニンシュラタイプのキッチン

オーダーしたペニンシュラタイプのキッチン。天板は水晶を含んだ人工大理石

ペニンシュラは片側が壁に接しているタイプの対面キッチンです。天板の水晶を多く含んだ人工大理石と鏡面素材の扉の面材が上品で、シンプルなデザインですが存在感があり、LDKのインテリアによく合っています。

壁側のカップボードもキッチンの面材に合わせてオーダーしています。吊戸棚部分は躯体コンクリートの梁をよけた形状で製作しているため、梁の部分をカバーするように一体型の収納が壁面を覆っています。冷蔵庫をはさんでダイニングスペース側にも同じ面材で壁面収納を設けましたので、リビング側から見たキッチンの背中の壁には、壁一面が収納となっています。

キッチンの奥にはパントリーへのドアがあり、この扉を通じて玄関まで通り抜けられます。キッチン横のパントリーは食品やキッチン消耗品などのストックにも便利ですし、また玄関からパントリーを経由してキッチンに続く動線は、買い物してきた食材などを運ぶ際に使えるようにしておくと重宝します。

LDKで過ごす時間が長いご家庭には、LDKに様々な種類大きさのものが収納できるスペースがあると便利です。特にダイニング周辺は収納を確保しにくいのですが、
もっとも滞在時間の長い場所でもありますので、奥行き300mm程度の収納が確保できると近い場所でモノの出し入れが可能になり、ただ便利というだけでなく、使った後もすぐ収納ができるので、モノが出しっぱなしになることが少なくなります

広々としたリビング

リビングの壁面収納

リビングの壁面収納。間接照明とエコカラットを施しLDKのアクセント壁になっている。

リビング側のスペースでは、テレビを設置した壁を全面収納にしています。キッチン、リビング、そしてダイニングのどこからも視聴できる理想的なテレビの配置にすることができましたので、テレビバックの壁面はアクセント壁としてエコカラットと間接照明を施しました。

エコカラットはその凹凸に陰影が出るため間接照明との相性がとても良いです。また、吊戸棚の下に照明器具を設置すると折り上げ天井のようにホコリ溜まりにならずに済むというメリットがあります。ソファに座り、ワインを飲みながらゆったりと過ごせる、そんな居心地の良いリビングにリフォームすることが出来ました。


今回のリフォームでは、収納計画を中心にポイントを絞ってご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
他にも、寝室収納や玄関収納のこだわりや、将来のライフスタイルの変化に対応できるように仕込んだ工夫など、ご紹介できていない実例がいくつかありますので、ご興味のある方は是非お問い合わせ下さい。数年後に売却をお考えの方のリフォームにも是非取り入れていただきたい内容をご用意してお待ちしています。

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