見積りの裏に隠れた意味を解読説明!業者比較をするたった一つのメリット

こんにちは。大阪市西区で住宅リフォームや店舗デザインを手掛けるMASAKISEKKEIです。

1つ目のテーマ「熱心な人ほど失敗する!?夢を具現化したリフォームの真実」では、後悔のないリフォームを進めていく上で優先順位を決めることが重要ですよ、とお伝えしました。

『あなたのリフォームで、最も優先することは何ですか?』

これに対する答えをはっきりさせていくためにも根本となる大切な部分です。是非、頭の片隅に残しながら読み進めて下さいね。

さて、今回からは、リフォームの具体的な部分について言及していきます。設計士という仕事柄、工務店とは客観的な立場で接する機会が多いのですが、工務店からは直接語られることのない見積事情を分かりやすく解読説明していきます。

それでは、2つ目のテーマについてお伝えしていきます。

【 その2 】見積りの裏に隠れた意味を解読説明!業者比較をするたった一つのメリット

リフォームを進めていく上で、重要な項目の一つとなるのが金額です。

具体的な金額は工務店が算出して提出される見積りによって判断していくのですが、この判断が非常に難しいんです。

なぜなら、見積りには聞いたことがない言葉がたくさん並んでいて、何を書いているのかよく分からないからです。

インターネットで調べると、見積り比較しないと相場価格が分かりません!とか、絶対に3社以上から見積もりを取りましょう!ということが書かれていますし、リフォーム関係の情報誌でもこんなアドバイスをよく目にしますよね。

最近は比較サイトも充実してきているため、もはや複数の工務店に見積りを依頼する([相見積り-あいみつもり]と呼ぶ)のは、常識になってきているのではと思います。

相見積りは確かに有効な手段になることがあります。ただし、複数の見積りが手に入ったからと言って、比較検討ができるかというとこれはまた別の問題になってきます。

なぜなら、工務店の見積りは、会社ごとに特有の癖が出る資料だからです。例えば、下地工事の考え方、養生の丁寧さ、職人の単価、そして仕上材のグレードまで、全ての項目において、各社が独自で暫定的に決定した内容を見積りに算定するようになっています。

いわゆる社外秘のシステムによって組み立てられた暗号のようなものです。

もちろん、解体費がいくらだとか、下地の石膏ボードの費用がいくらだとか、一般的な単価の比較などはこの資料を見て判断することは出来るんですが、見積りで重要なのは、総額がいくらになっているか?ですよね。

単価が若干違ったからと言って本質的な問題にはなりません。

では合計金額で判断するのか?というと、それもちょっとニュアンスが違います。

「見積りの金額を判断しない?それじゃ、何のための金額なんだ??」と思われてしまいそうですが、まさにその通りで、見積りで判断するのは金額ではないんです!

何を判断すればいいのかというと、それは、「見積りに含まれている項目の内容」です。実はこれが一番重要なんです。

具体的に説明していきますね。


[具体例その1]
すべての項目が『一式』と表示されている

一式と表記された項目は、何をどのくらいの量で算出しているのかが全く分かりません。
もちろん、実際のリフォーム現場を下見しないと数量の検討もつかないことがありますので、ケースバイケースではありますが、すべてが一式表示となっているとしたら、そんな見積りを出してくる工務店はあまり信用できませんよね。

[具体例その2]
住宅設備のランクが表記されていない

住宅設備はランクによって値段が大きく違ってきます。その差は数百万円になることもあるので、見積り書に聞いたことのないメーカーの商品が明記されているとか、商品名が明記されていない場合などは、その金額はあまり参考になりません。

[具体例その3]
養生費や管理費が極端に少ない

養生費とは、現場やその周辺通路(エレベータ―や共用廊下)などが汚れたり傷がついたりしないように、保護材などでカバーするための費用のことです。管理費は現場監督が現場を管理するための人件費であることが一般的です。
これらの費用を極端に少なくしている見積りは、工事が雑だったり、隣近所からクレームが入ったりする可能性があります。後から金額がアップすることも考えられるので、そういうところも注意すべき点です。


上記の3つはごく一部の具体例しか取り上げていませんが、一般的なリフォームの見積りには、どこまでが含まれていて、どこからが別途になっているか?が必ず明記されています。

最初から丁寧に細かな項目を拾い出してくれる業者さんなら、その労力や心遣いは評価できるポイントだったりしますよね。

つまり見積りで判断するのは、含まれている項目と、その製作過程で垣間見える工務店の心遣いです。

金額以外の部分が大きな判断材料になるというわけです。これが概算見積りの実態です。

他にも、他社と相見積りしていることを伝えると値段を下げてくるところもありますし、見積りが出そろうまで待って、他社の金額を聞き出してから値引きしてくるところなどもいます。
こんなことを知ると、見積りで金額を比較することがいかに無意味かがお分かりいただけると思います。

見積の金額が高い業者には、こんな2つのケースもあります。一つ目は、下請けを使っているので中間マージンがのせられているケースです。
もう一つは理由があって断りたいけど、あからさまに断れないので、わざと金額を高めに出しておいて頼んでこないようにしている、という、非常に稀ではありますが、お断りのサインを暗に示したケースです。

どうですか?見積りの本当の意味が分かっていただけたでしょうか。

見積りはリフォームの概算を把握するために、とても有効な資料になりますが、概算見積りで金額の高い安いだけを判断するのはあまり意味のないことです。

最後に、概算だけを知りたいならご自宅の面積を当てはめていただくと目安の金額が把握できる数式がありますので、こちらを活用してください。

[デザインにこだわりが少ない方]
ご自宅の専有面積○○㎡×8万円=概算費用

[デザインにこだわりが強い方]
ご自宅の専有面積○○㎡×15万円=概算費用

こちらで大枠の金額が把握できますよ。


今回は、「見積りの裏に隠れた意味を解読説明!業者比較をするたった一つのメリット」についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

MASAKISEKKEIは住まいのリフォームに商業デザインの手法を取り入れて、照明と収納にこだわった提案をしているところが特徴です。カフェレスジャパンデザインアワード2019リノベーション賞受賞。大阪市でリフォームをお考えの方は気軽にご相談ください。
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次は3つ目のテーマ、「居心地が激変する!おさえるべきリフォームの最重要ポイントとは?」についてお伝えしますよ。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。