住み心地は照明で9割決まる!照明が大切な理由と使い方3大原則

こんにちは。大阪市西区で住宅リフォームや店舗デザインを手掛けるMASAKISEKKEIです。

前回は、「大切なモノに囲まれて豊かに暮らす。断捨離より自然な収納の考え方」の中で収納に大切なのは適所収納という考え方だとお伝えしました。
ご自宅の快適さは収納が握っていますので、そのことだけでも覚えておいていただけると、とても嬉しく思います!

さて、1つ目のテーマでは、居心地を激変させる重要なポイントが2つあるとお話ししてきました。1つは【その4】と【その5】でお伝えした内容の「収納」です。そしてもう1つは、何か覚えていますか?

「照明」でしたよね。

収納計画と照明計画、どちらも重要なので、リフォームを具体的に検討していく段階になったら、その重要性を把握しながら、しっかりと計画をしていくことが、リフォーム成功に欠かせないプロセスとなります。

さらに細かな目線で考えると、
収納は、『機能性や快適性』に大きな影響があり、
照明は、『居心地や安らぎ』に大きな影響がある。

このように分類することが出来るんです。

今回は、居心地や安らぎに大きく関わる照明について、リフォームの成功に欠かせない情報をお伝えしていきますね。

それでは、6つ目のテーマです。

【 その6 】住み心地は照明で9割決まる!照明が大切な理由と使い方3大原則

私たちの生活で、もっとも大切なのは照明です。そもそも暗いと生活ができませんよね。

必要最低限の灯りがないとダメなんですが、明るければそれでいいのか?というわけではありません。

私たちは、快適で居心地のよい暮らしを送るために最適な灯りを求めています。

勉強するときにはハッキリと文字が見える明るさが必要ですし、映画を見てくつろぎたいときは照明を少し暗くして、のんびりとした気分でリラックスしたいと思いませんか?

こう考えていくと、生活のスタイルや行動にマッチした照明の明るさや配置を考えることは、家の住み心地に大きく影響があるとても大切なポイントだと理解できます。

「部屋の中心にシーリングライトを取り付ければ、部屋全体が均一に明るくなるし、簡単でいいじゃないか?」という意見も、もちろん間違ってはいません。

でも、照明って、意外と費用をかけずに改善することが出来る最も有効なリフォーム手段だということを知っていましたか?

少しの費用で改善できるのに、居心地に大きな変化が期待できる項目なんです!つまり、とても費用対効果の高いリフォームができるということです。

リフォームと聞くと、手間がかかるとイメージする方が多いと思いますが、照明だけならこんなに手軽な方法があります。

例えば、

① 蛍光灯と電球色の使い分けを明確にする
② 調光、調色を取り入れて空間の使い方にバリエーションをつける
③ くつろぎたい場所に間接照明を取り入れる

これが照明計画の基本となる三原則です。

この三原則の良い所は、①と②は器具を取り替えるだけ、そして、③は新しく取り付けるだけで工事が完了するという手軽さにあります。

具体的には半日や一日程度で出来てしまうので、リフォーム工事特有のわずらわしさをまったく感じません。モノによってはDIYでもできてしまうほど簡単なケースもあります。

それでは、①~③の特徴を簡単に説明していきます。


① 蛍光灯と電球色の使い分けを明確にする

蛍光灯と電球色の使い分けは、その部屋の用途に合わせて設置するのが、正しい考え方です。

用途については大きく2つに分けることができます。作業する場所とそれ以外、という分け方です。具体的には、細かなものを正確に視認したい場所には蛍光灯、それ以外を電球色と考えるのが分かりやすいと思います。

つまり、蛍光灯の光が必要だな、と思う場所をあらかじめ特定し、後は全て電球色の光と考えればよいのです。

蛍光灯の光が必要になる場所は、キッチン、クローゼット、収納部屋、勉強スペース、書斎(文字を読む) などのスペースです。

あなたのご自宅で、上記以外の部屋に蛍光灯が使われているなら、電球色に替えてみてはいかがでしょうか。部屋の雰囲気がかなり変わると思います。


② 調光、調色を取り入れて空間の使い方にバリエーションをつける

① について考えはじめるとこんな疑問が出てきます。

「蛍光灯の光が必要な場所なんだけど、使うのは一瞬。そんな時はどっちの光にしたらいいの?」

こんな悩みを解決するのが原則②の考え方です。

照明には『調光と調色』という言葉があります。調光は『光の強さ』を調節するという意味です。明るくしたり暗くしたりを調整するのが調光の考え方です。

一方調色は『光の色』を調整するという意味です。色というのは、電球色ならオレンジ色、蛍光灯なら青白い色をしていますよね?その見た目の色のことを示します。この照明の色を調整するのが調色の考え方です。

蛍光灯と電球色、どちらの光も必要な場所には、調色の考え方で対応することができます。

具体的には電球色から蛍光色に光の色を替えられる照明器具を使うことで、必要なシーンに合わせて使い分けることができます。

これを調色照明と言います。

この調色照明には、スイッチを入れたり切ったりするたびに蛍光色と電球色が入れ替わるモノや、ボリューム調整のようなつまみがあるスイッチ(調色スイッチ)で調整するタイプがあります。

どちらにしても器具かスイッチを入れ替えるだけで、使い分けができてしまうので、とても簡単に取り入れられるところが一番の魅力なんですね。

このひと手間で、部屋の雰囲気を180°変えることができるというわけです!


③ くつろぎたい場所に間接照明を取り入れる

光の使い分けが整ったら、最後に癒しの光を追加していきます。

間接照明については、皆さんよくご存じだと思いますが、器具が直接見えないところに設置している照明、という意味で使われていることが多いです。

この間接照明を設置すると効果が高いのは、リビング、寝室、玄関、洗面化粧室、そしてトイレです。

これは私が実際にリフォームの計画をさせていただくお客様にもオススメしています。

間接照明の取り付けは、電気工事の必要なモノや、大工さんを呼んで壁や天井を作り直さないといけないケースもあるのですが、コンセントに差すだけで使える簡易なものもたくさんありますので、お客様がご自身で購入して設置されるというケースもよくありますし、とっても簡単なんです!

しかも、居心地が劇的に良くなることが分かっているので、リフォームを具体的に考えるなら是非取り入れてほしい要素だと思っています。


今回は、「住み心地は照明で9割決まる!照明が大切な理由と使い方3大原則」についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

いよいよ、次回で最後になります。

ここまで6回にわたり「MASAKISEKKEIのリフォームの秘訣」をお読みいただき、いくつかの気づきがあったとしたら、とてもうれしいです。

特に、本日お伝えした照明のテクニックは、すぐに取り入れていただけるような手軽さだと思いますので、是非実践して、その効果を実感していただきたいと思います!

3回にわたりリフォームを激変させるために特に重要な項目についてお伝えしてきました。難しい内容が含まれていたかもしれませんが、少しでも伝わったことがあればいいなと思います。

MASAKISEKKEIは住まいのリフォームに商業デザインの手法を取り入れて、照明と収納にこだわった提案をしているところが特徴です。カフェレスジャパンデザインアワード2019リノベーション賞受賞。大阪市でリフォームをお考えの方は気軽にご相談ください。
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次は7つ目のテーマ、「リフォーム実例から学ぶ。自宅に取り入れたい居心地アップの活用テク」についてお伝えしますよ。リフォームを具体的に考え始めた段階で必要な情報や取り入れていただきたいテクニックについてはすでにお伝えしました。

最後は、それらを実際のリフォームプランにどのように取り入れているのか?

そして、取り入れたことがどんな風に完成するのか?ということを、実例を織り交ぜながら、わかりやすくお伝えしたいと思います。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。