タイルの目地の選び方

目地材ホワイトとライトグレーの色比較

『タイル目地はタイル以上に重要です!』

こんなことを書くと『何言ってんだ!?』と思われる方も多いでしょうが、僕は自宅のリフォームを通じて、タイル目地の重要さについて改めて感じる事があったので、今回はタイル目地の選び方について簡単に書いておきたいと思います。

こんにちは。
大阪市西区で住宅リフォームや店舗デザインを手掛けるMASAKISEKKEIです。

 

この記事はリフォームで壁にタイルを貼りたいと考えている方に読んでいただけると、役立つ情報を書いています。特にキッチンや洗面化粧台などの水かかりのある壁にタイルを貼る予定の人は、是非最後まで読んでいただきたいと思います。


タイル目地選びについて注意しなくてはいけないケースは水掛かりのある壁に採用する場合です。
なので、リビングや居室などにインテリア的な要素として取り入れる場合は、これから説明する話はあまり関係がありませんので安心してください。
(少しだけ関係する部分もありますが、かなりこだわりのある人向けの内容です)

リフォームでタイル貼りの壁にするとき、一番重要なことはメンテナンス性についてどの程度見通しがあるか?という点です。

結論から先に言うと、キッチンの壁にタイルを貼るなら、イナックスのスーパークリーンキッチン用を指定してください。

そして、洗面台やトイレの手洗いの前にタイルを貼るなら、スーパークリーンバストイレ用を指定してください。

目地を指定しないと、依頼するリフォーム会社によっては、普通目地で施工されることがよくありますので、知っておいて損はない情報です。

では、『普通の目地だと何がダメなのか?』というと、汚れやすさがまったく違います。

普通目地とスーパークリーンシリーズは、その目地の粒子の細かさが全然違います。

キッチン用は、疎水・耐油性があるため、醤油やコーヒーなどの色の濃い調味料や油を含んだ湯気などの汚れが付着しにくく、もし付着してもふき取りやすいという特徴があります。(画像はlixil公式サイトよりお借りしました)

バストイレ用は、疎水性に優れているため、水垢やカビの汚れが目地に浸透しにくいという特徴があります。(画像はlixil公式サイトよりお借りしました)

この違い、実際の目地材を見れは一目瞭然です。

こちらはバストイレ用のホワイトの目地詰め前の状態の目地材です。粒子の細かさが全然違うので、見た目に汚れにくいことがはっきりとわかります。

 

その証拠に、通常は5,6mmが普通の目地幅になるんですが、スーパークリーン系の目地を使えば、目地幅を2mm程度まで細くすることが出来るんです。

↓こちらの写真は目地材を詰める前の状態です。かなり細い隙間で貼っていることが分かりますよね。

目地材そのものが汚れにくい素材でできているだけでなく、目地幅を3分の1程度まで少なくできるので、断然汚れにくくなるとも言えますよね。

さらに、個人的な好みで言えば、目地幅が細くなるとシャープな印象になりますので、高級感がアップするというメリットがあります。

↓こちらはバストイレ用のホワイトを詰め終わった状態です。

逆に言うと、目地幅を大きく取るカジュアルなインテリアには向いていないとも言えます。粒子が細かすぎて太い目地には向いていません。ただスーパークリーンバストイレ太目地を使えば、10mm幅の太目地まで対応できます。

(上表はlixil公式サイトよりお借りしました)

 

スーパークリーンキッチンの実物カラーサンプル4色です。

このような理由で、タイル目地をスーパークリーン系で指定しておかないと、数年後の汚れの目立ち具合が大きく変わってしまいます。

せっかくコストをかけて素材にこだわったのに、目地の部分が汚れてしまうと台無しですよね。

それに、タイル目地って結構目立ちますよね?もちろんタイルがメインなのですが、目地の色や幅によって、タイルの見え方が大きく変わることがあります。

↓こちらの写真は同じタイルにホワイトとライトグレーの目地を合わせてみたものです。

タイルの印象が違って見えませんか?

インテリア的に言えば、それだけ重要な要素だと思います。ですから、目地選びについてはメンテナンスを重視する人だけでなく、インテリアにこだわりのある方も是非吟味して選んでいただきたいです。

長く清潔な状態を維持し、メンテナンスも楽。そして、インテリア的にも優れているリフォームを成功させるには、そういった細かな部分までいかに、事前に検討できるかが重要なんです。


今回は、タイル目地について是非知っていただきたい内容をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

MASAKISEKKEIは住まいのリフォームに商業デザインの手法を取り入れて、照明と収納にこだわった提案をしているところが特徴です。
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今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。