タバコの匂いをなんとかしたい時にリフォームでやるべき対策と費用

中古マンションの内覧に行って、たばこの臭いが気になったことはありませんか。

こんにちは。大阪市西区で中古マンションのリノベーションやリフォーム、店舗デザインを手掛けるMASAKISEKKEIです。
今回は、タバコの匂いをなんとかしたい時にリフォームでやるべき対策と費用についてお伝えします。


前の住人がヘビースモーカーだと家中の壁や天井にたばこの臭いがしみついてしまっていることがあります。カラオケボックスやパチンコ屋さんを想像してもらうとわかりやすいかもしれませんが、あの何とも言えない臭い、嫌ですよね。

臭いについては人それぞれ感じ方が異なるものではありますが、ヘビースモーカーの方が住んでいた家だとしたら、たいていの人が気になるのではと思います。

実際、たばこの臭いを不快に感じる方は多く、購入を検討しているご自宅ともなると、さらに神経質になりますよね。「このタバコの匂いってきれいに取れるのかな?」と。

そんなたばこの臭い、リフォームでスッキリ取れるのかと言うと取れます。ただし、物件の状況によって対処方法やかかる費用が違ってきますので、その違いについて説明していきたいと思います。


一般的な対処方法

まず一般的な対処方法としてあげられるのは次の3つです。

クリーニング(ヤニとり)
壁紙を貼り替える(壁紙仕上げの場合)
数日間、窓を開けて換気する

洗い屋さん(クリーニング業者)に聞いたところ、一番効果的なのは換気だそうです。壁紙を貼り替えて数日間換気を行えば、大抵の物件はニオイを感じなくなるそうです。ここまでが一般的に行われているタバコの匂い対策です。

ただ、物件の状況によってはこれらの対策だけでは匂いが取れないことがあります。例えば次のようなケースがあります。

壁下地の石膏ボードや木軸までタバコのニオイがしみついている
床の素材にニオイがしみついている
換気扇や排気ダクトにニオイが付着している

このような場合は、壁下地や床材、そして排気ダクトなどをすべて撤去する工事が必要になり、いわゆるスケルトンリフォームに近い大がかりな工事になります。費用も100~200万円程度増額(ケースによってはさらに高額となる事もあります)となってしまうため、すべて撤去するかどうかについては費用対効果を考えながら慎重に検討する必要があります。


購入前にタバコ臭対策にかかるリフォーム費用は分かるのか?

それでは、実際にたばこの臭いが気になる物件に遭遇した時、購入する前の時点で、どこまでリフォームが必要かを調べることはできないのか?と言うのが気になるところです。

これについては残念ですが、購入前の時点でリフォームにかかる費用を確定させるのはとても困難だと言わざるを得ません。

というのも、たばこの臭い対策としてのリフォームをどこまでするべきかを調べるためには、まず下地への影響を確かめますので、一部の壁紙をめくり下地の石膏ボードまで臭いがしみ込んでいないかを確認する必要があります。壁紙をめくったりするのは実際に物件を購入した後でないと難しいと思いますので、そもそもの確認調査ができないということになってしまいます。

また、タバコ臭に対する感覚は人それぞれ違いがあります。どこまでリフォームすればOKかを確認しながら工事を進めていくのは工事業者さん的にも現実的には難しいため、大前提として初めからスケルトンリフォームを想定して予算を計画しておくことが予算把握の考え方として安全なのではないかと思います。


他の対策について

ここまでタバコの匂いが気になる場合は、スケルトンリフォーム前提で進めるのが安全だというお話をしてきましたが、分譲住宅ではなく賃貸住宅、そしてホテルやオフィスと言った商業施設などでは分譲住宅とは逆に最小限のリフォームにとどめた対策をするのが主流になっています。

その対策の一つが、壁紙クロスの貼り替え+銀イオン噴霧による消臭除菌です。

銀イオン噴霧による消臭とは、ニオイの元となる微生物に銀イオンを付着させ、無害化させる消臭除菌の方法です。消臭除菌によく使われているアルコール系や塩素系と比較すると、無臭無刺激で安全なので、ホテルやオフィスだけではなく、住まいの消臭にも適しています

ニオイを除去する専門的な工事としては、銀イオン噴霧の他にもオゾン脱臭法という消臭工事の方法があります。オゾン脱臭法とは、現場でオゾンガスを発生させ、ニオイの原因物質を酸化分解することで脱臭する方法です。高い効果が期待できますが、現場を密閉して作業を行う必要がありますし、何より金額が高くなってしまうという点ではデメリットを感じることがあるかもしれません。

ちなみに銀イオン噴霧とオゾン脱臭法の金額の目安ですが、銀イオン噴霧は、70㎡程度のマンション一室で10万円程度から相談できる業者があるのに対して、オゾン脱臭法はその5倍程度の費用がかかるようです。

ただし、臭いの問題は物件の状況により個別に対策を考えていく必要がありますので、かかる費用は個別で相談していくしかないという点も大切なポイントです。また、これらの専門工事業者さんも、臭いのひどい現場ではスケルトン工事を合わせて行っていることが多いと聞きますので、たばこの臭い対策としてスケルトン工事は必須かもしれないと考えておいた方が良いかもしれません。

もし、たばこのニオイに悩んでいて、銀イオン噴霧やオゾン脱臭法に興味があるなら、日本除菌脱臭サービス協会という団体がありますので、そちらの加盟事業者の中から、ご自宅に一番近い事業者を選んで相談してみてください。きっと経験豊富なプロが相談に乗ってくれるはずです。最後に公式HPを掲載しておきますね。

>日本除菌脱臭サービス協会の地域別事業者一覧はこちら<


今回は、タバコの匂いをなんとかしたい時にリフォームでやるべき対策と費用についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

MASAKISEKKEIは個人事務所ならではの目線からこだわったデザインを提案いたします。カフェレスジャパンデザインアワード2019リノベーション賞受賞。大阪市西区で中古マンションのリノベーションやリフォーム、店舗デザインをお考えの方は気軽にご相談ください。
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今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。