子供部屋の3つの活用法

最近の子育てファミリーの間では、子供部屋をあえて作らないという考えかたも増えているのようです。
でも、すでに子育てを終えた年代のご家庭ではどうだったかというと、子供部屋を用意されていたというご家庭のほうが多いのではないでしょうか。そして、お子様が独り立ちした今も、子供部屋をそのままにしているというケースがよく見られる実家の様子だと思います。

僕の実家もまさにそうでした。実は数年前に母親の趣味の部屋として活用できるように最低限の手を加えたのですが、数年前までは僕が実家に住んでいた頃の状態で放置されていました。

よく考えると、これってもったいないですよね?

子供が帰省した時に寝る場所がなくなるからそのまま残している、という意見はもちろん納得できます。でも、子供側からすると、帰省した時くらいなら、リビングでもどこでも寝れるから気にしないで!と思っているものです。だからもし手つかずのまま放置している子供部屋があるなら、今すぐあなたのご家庭のライフスタイルに合った使い方を考えてみていただきたいです。

こんにちは。大阪市西区で住宅リフォームや店舗デザインを手掛けるMASAKISEKKEIです。
今回は、使わなくなった子供部屋の有効な活用法について、3つのアイデアを実例を交えながらお伝えしたいと思います。


子供部屋の活用法として今回取り上げたいのは次の3つ。

・隣の部屋とつなげて広い一室に
・家族の衣類を一括管理、部屋丸ごとウォークインクローゼット
・創作活動に集中できる趣味部屋として活用

どのアイデアも過去にMASAKISEKKEIにご相談いただいたお客様のご自宅リフォームで実践しているアイデアです。それでは順番にご説明していきますね。

・隣の部屋とつなげて広い一室に

隣の部屋を広く使えるように、使わなくなった子供部屋との間の壁を取り払って一室につなげてしまう方法です。

寝室を広くしたり、リビングに取り込んだりと、よく使っている部屋につなげるて活用するという考え方なのですが、一室を一緒にすると、想像以上に広く感じることでき、3つの中で最も採用されることが多い案でもあります。

空間の広さはそのまま「ゆとり」になります。壁を取り払った後の床や天井の補修工事が必要になりますが、簡単な補修にとどめる方法もありますので、費用対効果の高い子供部屋の活用法の一つといえると思います。

もし、客間やお子様が帰省されたときの個室としても利用したいなら、引戸を使って部屋を区切れるようにしておけば、イレギュラーな使い方にも対応できる利便性の高いスペースとして活用できますよね。

仕切り方は、壁のように仕切ることができるスライディングウォールから、ガラスの引き戸で気配を感じる程度に空間を仕切る等、目的に応じて様々です。

間仕切り引戸でつなげたリビングと個室

リビング横の子供部屋を一室につなげた実例。来客用に間仕切り引戸を設けて区切れるようにしている

ガラスの間仕切り引き戸を設けたリビングの様子

リビング横の子供部屋をつなげてガラスの間仕切り引戸で区切った実例。ご婦人の個室兼趣味部屋として利用している。

引戸そのものをリビングのデザインに取り入れるという考え方もありますので、空間の仕切り方ひとつとってもいろんな方法があって楽しいですよね。

リビングが広くなると、ご家族それぞれが心地よい距離感を保ちながらストレスを感じることなく滞在できるようになり、自然とリビングで過ごす時間が長くなる傾向があります。

同じ空間で、お互いに気を使うことなく別々のことをして過ごせるストレスフリーなリビング、そんなイメージに興味がある方にはおすすめの子供部屋の活用法です。

・家族の衣類を一括管理、部屋丸ごとウォークインクローゼット

家族の衣類や洗濯物を一部屋にまとめて収納できるウォークインクローゼットにするという子供部屋の活用法です。
収納をウォークインクローゼット1ヶ所にまとめると、洗濯スペースとウォークインクローゼットを行き来するだけになりますので、洗濯を畳んで運ぶまでの時間が短縮でき、家事動線がすごく楽になります。

また、一室丸ごとウォークインクローゼットにすることで、寝室や他の個室にあったクローゼットが不要になるのであれば、撤去してそれぞれの部屋を広くすることも可能

クローゼットなら1.5平米程度ありますので、約1帖の広さを部屋の面積にプラスできるという計算になります。これもまた、暮らしの中にゆとりをもたらす効果的な方法です。

・創作活動に集中できる趣味部屋として活用

子供部屋をそのまま活用して、趣味の部屋として利用する方法です。こちらはリフォームで手を加えることなく、使い方を変更するだけですので、費用をかけることなくある程度のカタチにできるというメリットがあります。

趣味に没頭するためには孤立したスペースが適していますよね。個室という利点を活かし、部屋にこもって作業や創作に集中できるスペースとして活用できます。趣味のスペースがリビングに混在しているご家庭は、個室を利用する案も考えてみてはいかがでしょうか。

また個室なら、創作活動の途中で切り上げても片付ける必要がありませんので、リビングやダイニングなどのくつろぎスペースと使い分けできるというのも使い勝手が良いです。音楽鑑賞や映画鑑賞に浸りながら音や映像を楽しむ場合も個室で区切られたスペースは最適だと思います。

ちなみに僕の実家でも子供部屋を母親の趣味部屋にしています。壁面全体に棚を設けて、細かな材料も一室にまとめて収納できる趣味スペースにしたことで、リビングの一部に設けていた趣味のスペースがなくなり、物が減ってスッキリと過ごせるようになりました。


今回は、子供部屋の活用法についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

まだまだおうち時間を過ごすことが多い時期です。是非このタイミングで使っていない子供部屋の活用法をご家族で話あってみてくださいね。設計士に相談すれば、ご実家に最適な子供部屋の活用法が見つかるかもしれませんよ。

MASAKISEKKEIは住まいのリフォームに商業デザインの手法を取り入れて、照明と収納にこだわった提案をしているところが特徴です。カフェレスジャパンデザインアワード2019リノベーション賞受賞。大阪市でリフォームをお考えの方は気軽にご相談ください。
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今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。