マンションリフォーム 築10年 76平米

開放的なカウンターキッチン LDKリフォーム

76平米2LDK(3LDK)のタワーマンションのリフォーム実例です。今回のマンションは、三井不動産のパークタワーで築10年目の物件になります。

築10年だと見た目的にも機能的にもまだ十分に使える状態なのですが、眺めの良い窓からの景色をもっと存分に堪能できるように、LDKがさらに開放的につながるような部分リフォームを施しました。

白い框デザインの対面キッチン

リビングとの間仕切り壁を撤去してより開放的になった白い框デザインの対面キッチン

今回のリフォームはこのような内容です。

・キッチンの袖壁を撤去して一体感のあるLDKにリフォーム
・リビングに隣接したワークスペースを防音窓で区画
・洗面化粧台はトビラをシート貼りしてそのまま利用
・トイレに手洗器を新しく設置

それでは順にご説明していきます。

キッチンの袖壁を撤去して一体感のあるLDKにリフォーム

キッチンはハンセム製のオーダーです。キッチンとカップボード共に白のかまちトビラで統一し、上品で高級感のあるキッチンになっています。IHコンロの前の壁を撤去したことでリビングダイニングに向けた視界がひらけて、調理中の閉塞感がなくなりました。

リフォーム前のリビングから見たキッチンの様子

リフォーム前のキッチンの様子。コンロ前に壁があり、対面キッチンではあるものの少し閉塞感を感じる状態だった。

窓から明るい日差しが差し込むだけでなく、窓の景色を楽しみながらキッチンに立てることは、料理がお好きなお客さまにとって住みごこちに大きく影響する大切なことだと思います。

ガラスのオイルガードを設置した対面キッチン

壁を取って明るくなったキッチンの様子。コンロ前はガラスのオイルガードを設置。

コンロ前は窓から差し込む自然光だけでも十分な明るさです。壁を取るだけでずいぶん印象が違いますよね。

リビング側は左側をキャビネット収納、右側をカウンターにしており、ちょっと腰かけて軽い食事などが出来る仕様です。

リビング側に収納とカウンターがある白い対面キッチン。

キッチンのリビング側。左側が収納、右側はカウンターになっている。

リビングに隣接したワークスペースを防音窓で区画

分譲時、リビングの一角は元々洋室だったようなんですが、前の住人さんが壁を撤去してリビングを広くしており、間仕切りのないひとつながりの状態になっていました。

リビング隣接の洋室をリビング一体にしたリフォーム

リビング隣接の洋室をリビングに取り込んだスペース。リフォーム前の様子。

こちらのスペースをワークスペースとして使える仕様にするため、間仕切り壁と引き違いのガラス戸で区画するリフォームを施しました。

リビングの一角に設けた防音仕様の仕事部屋

ガラスの防音窓を設置した様子。L型の両面をガラスにしたので開放感がある。

ワークスペースでは、音漏れを最小限に抑えられるように防音窓を設置しました。

間仕切り壁の部分も断熱材+遮音シート貼した仕様としています。リビングに隣接することもあり、リビングからのテレビの音だけでなく、WEBを使ったミーティングなどをしても双方が快適に過ごせるよう配慮した計画です。

防音窓は、大信工業の内窓プラストを採用しています。プラストは防音効果が高く室内の間仕切りとして唯一設置できる樹脂製の内窓です。

今回のようにFIX窓を組み合わせたL型配置にも対応でき、見た目もシンプルで間仕切り窓として設置した場合でもきれいに設置することができる商品です。

防音窓で仕切ったワークスペースの実例

仕事部屋から隣接するリビングをみた様子。防音窓からリビング越しに窓の景色が見えて視界は良好。

大信工業株式会社の内窓プラスト-公式サイトはこちら

洗面化粧台はトビラをシート貼りしてそのまま利用

洗面化粧台はきれいでしたので、トビラだけをシート貼してそのまま利用しています。

トビラをシート貼りした洗面化粧台のリフォーム

トビラの部分だけをシート貼りした洗面化粧台。色が変わるだけで雰囲気が一新。

住宅設備の変更はそれなりに費用がかかります。例えばキッチンもそうですが、トビラの色やデザインがかわるだけで空間の雰囲気がすごくガラッと変わりますので、今回のようにシートを貼ったり、トビラだけを取り換えて本体をそのまま利用するやり方は、コストを抑えながら雰囲気を一新する賢いリフォームの方法だと思います。

こちらは元の洗面化粧台です。

洗面化粧台のリフォーム実例ビフォー写真

元の洗面化粧台の様子。木目調のトビラを白のシートに貼り替えた。

トイレに手洗器を新しく設置

トイレの衛生設備は新しく新調しました。以前はタンクに手洗いのついたタイプでしたが、今回のリフォームで手洗器を別に設けています。

パナソニックアラウーノ S160シリーズ トイレカウンター付実例

衛生設備はアラウーノのS160シリーズ。手洗いカウンター付にして機能性をアップさせた。

奥の壁はライトグレーの壁紙でアクセントをつけて、清潔感のあるインテリアに。床は大理石調のフロアタイル。

ちなみに、トイレが狭くてカウンターを設置できない場合や、コストを抑えた時はコンパクトに設置できるこんな手洗いもあります。

アラウーノV手洗い付の商品イメージ

アラウーノVの手洗い付の商品イメージ。出展:パナソニック公式サイト(https://sumai.panasonic.jp/toilet/alauno/feature/detail.php?id=v_tearai)

手洗い付タンクと違い、ハンドソープを置けるスペースがあったりと機能的です。トイレに手洗いを設置したい方におススメしたい商品の一つだと思います。

パナソニックアラウーノVトイレ手洗付きタイプの公式サイトはこちら

タワーマンションの床補修 同じ品番が用意できないときの対処法

タワーマンションのリフォームでは、床の部分補修が難しい時があります。というのも、タワーマンションは建設時にオリジナルのフローリングを特注しているからです。
新築当初なら、デベロッパーが保管している在庫の中から譲ってもらえることがあるのですが、10年程度の年数が経ってしまうと、同じ商品を手に入れることはまず不可能だと考えておいた方が良いです。

タワーマンションのフローリング

タワーマンションのフローリングはマンション用に別注していることがほとんど。

その場合の対処法としては次のような方法が考えられます。

・床を全面張り替える
・類似商品で補修する(パッチワーク)

通常は全面張り替えをおススメしています。類似商品だとロット番号が違うだけでも色の違いが分かるので、年数がたった上に、品番違いの商品となると、さらにハッキリとその違いが気になってしまうからです。

素材の検討時にサンプルを並べて比較しただけでは分かりにくいのですが、実際に張ると部屋の灯りや外光の微妙な光の当たり方によって、少しの違いでも分かってしまうんですね。

もちろん気にならないという方もいらっしゃいます。

今回は、マンションの別注床材の元型となった商品が現行品としてあったため、全く同じ形状の商品が使えたことと、ほぼ同じ色合いの商品が存在していたので、ほとんど分からないレベルでのパッチワーク補修ができました。

実例はこんな感じです↓

マンションリフォーム 床張替実例写真

フローリングをパッチワークで張り替えした部分。木目が少し違うが色はほぼ同じように見える。

角度によっては光の反射の程度で色味が違って見えるのですが、目を凝らしてみない限りは気にならないレベルに仕上がっています。かなりうまくいったパッチワークの実例です。


今回は築10年のマンションのリフォームでしたが、既存設備やドア等をそのまま利用しながら、特にこだわりたい部分だけに手を加える部分リフォームの実例となりました。

キッチンやトイレは衛生面で気になる方が多いと思います。そういったところは新調し、快適性や機能性が向上するかどうかを見極めてリフォーム項目に優先順位を付けることが出来れば、コスト管理の行き届いた満足度の高いリフォーム計画を立てることができると思います。

リフォームは検討事項が多いため迷ってしまうことも多いと思いますが、是非いろんな方のお話を聞いて、自分の考え方に合った選定基準を見つけていただきたいと思います。

 

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