中古マンションリノベーション

別注カウンターで囲われたクォーツストーン天板×ウォールナット扉のL型キッチン

マンションリフォーム 築19年 87平米

87平米2LDKのタワーマンションのリフォーム実例です。
今回のマンションは、東京都港区のタワーマンション高輪ザ・レジデンスで築19年目の物件になります。


15年から20年あたりは、水回りや設備関係の入れ替え時期なのですが、今回は前の居住者さまがエアコンや給湯器等の設備を新しく入れ替えたばかりの物件でしたので、新築当初のままご使用になっていた浴室とキッチンの入れ替えと、住居全体の表層替えを施しました。


床のフローリングに無垢、居室のドアには突板が使用されており、状態も良くそのまま利用することができました。これらの素材のテイストに合わせて、キッチンや浴室、洗面室のトーンをまとめています。素材にこだわった上質でクラシックな雰囲気に、少しだけアンティークな雰囲気も加わり、素敵なリフォーム事例となりました。


適度に目隠し 別注カウンターで囲われたL型キッチン

キッチンはL型の対面キッチンから、新しいものに造り替えました。

配置に大きな変更はしていませんが、ダイニングとの間に100ミリの立ち上がりを設けて、ダイニングからキッチンの手元が見えにくくなるような仕様にしております。

また、ダイニング側のキッチンカウンターは400ミリと深めの奥行を確保し、大きなお皿の受け渡しなども問題なく行えるサイズにしています。カウンター板はキッチン天板と同じクォーツストーンです。キッチンと一体感があり、L型に設けたカウンターはとても高級感があります。

立ち上がりを設けた対面キッチンのスタイルは、キッチンの天板がそのままの高さでダイニングまでつながるフルフラットの対面キッチンと比べると、モノ(食器や洗剤等)があふれやすいシンク周辺の手元を適度に隠してくれます。立ち上がり部分で水はねを抑えることもでき、オープンキッチンのデメリットとも言えるポイントを補うことができる方法の一つだと思います。

また、ダイニング側の立ち上がりを造作壁で造る為、ペニンシュラタイプやアイランドタイプのように全体をキッチンとして製作するよりも費用を抑えることができるというメリットもあります。


カップボード

カップボードはキッチンに合わせてオーダーで製作しました。

天板はクォーツストーン、トビラはウォールナットの木目調のメラミン化粧板です。天然木の既存のまま使用しているカップボードの木目や色目に合わせて選定したメラミン化粧板は、どちらが本物か見分けがつかないほど木目の表情がリアルにできています。

炊飯器置き場はスライド板式で炊飯時は引き出して使用する仕様になっており、使わないときにトビラ内に収納できるようにフリップダウンのトビラを設置しています。


タイルのアクセント

キッチンと洗面化粧台の前の壁面には、アクセントになるタイルを施しています。

キッチンには表情のあるグレーのタイルを一部45度斜め貼りして貼り分けをしています。目地はタイルの色に合わせて同化させたスーパークリーンキッチンのライトグレーを使用して、タイルの目地ラインがあまり主張しない程度にコーディネートしています。

洗面台の立ち上がり壁にはキッチンと同じシリーズの色違いのタイルの使用しました。こちらも45度斜め貼りし、上部には帯タイルを使っています。目地はタイルと同色のスーパークリーンバストイレのホワイトです。タイル貼りしたのは1段ですがちょうど良いアクセントになり、上品な雰囲気を感じることができる空間になりました。


洗面室

洗面室の床は浴室のセラミックタイルに合わせて、石目調のフロアタイルを使用しています。

洗面化粧台のトビラは、既存の扉が突板仕様になっており、手がかり部分が劣化していたため、新しく造り直しています。水回りということもあり、トビラには耐久性のあるメラミン化粧板を使用しています。トビラの色を白に変えたことで以前よりも明るくなり、上品な雰囲気の空間になりました。


今回は築19年目のマンションのリフォーム事例となりましたが、手を加えることなく使える部分や以前の居住者さまが新しく交換したばかりの設備などもあり、本当に必要な箇所だけをお客様のお好みにあわせて造り替えることができました。

リフォームはご自身の好きな素材やモノを改めて認識するための良いきっかけとなります。また、ご自宅での生活が少しワクワクするように、適所にデザインを取り入れることも大切な要素です。こだわりを取り入れたデザインはあなたのお気に入りの場所になり、生活を豊かにしてくれます。

「デザインと機能性をバランスよく。」それがMASAKISEKKEIがおすすめするリフォームのカタチです。

素材やカタチだけでなく照明や色は取り入れやすいデザイン要素です。是非ご自身のワクワクするものを見つけて、リフォームに取り入れてみてはいかがでしょうか。