カフェ風 リノベーションを望むあなたに お店のようなデザインをリフォームに取り入れるコツ

リフォームの表現方法って色々ありますよね。

かっこいいとかオシャレとか、高級感があるとか居心地が良いとか、、、例を挙げるときりがありませんが、自分の理想の家を説明するのって結構難しいものです。

MASAKISEKKEI河合
MASAKISEKKEI河合
こんにちは。

大阪市西区で住宅リフォームや店舗デザインを手掛けるMASAKISEKKEIです。

今回は、お店のようなデザインをリフォームに取り入れるコツについてお伝えします。


最近はインスタグラムやインターネットでお気に入りのインテリアを見つけて、その画像を見せることができるので、比較的簡単にお好みのテイストを伝えることができるようになってきました。実際の現場でも、スマートフォンにストックしている写真を見せてくれるお客様がほとんどです。

お客様は好きなインテリアの写真を見せて、『こんなデザインの家にしてください!』と工務店に伝えることができるので、感覚的なことを伝えるのが簡単になりましたよね。

でも、ここでちょっとだけ注意してほしいのは、写真を見せたから安心、というわけではないってことです。
実は工務店には大きく分けて2種類あります。一つは店舗系の工務店、そしてもう一つは住宅系の工務店です。

もしあなたが相談した工務店が住宅系の工務店だとして、お好みのテイストがカフェのような内装だったとしたら、参考に見てもらった写真そのままに再現してくれるかどうかは分かりません。

このように一般の方からみると同じ工務店に見えても、住宅と店舗ではまるっきりジャンルが異なりますので、写真を見ただけでは再現できないケースがたくさんあるんです。

そしてもう一つお伝えしたいことがあります。
僕は業界に入った当初から長い間店舗デザインをやっていましたので、その観点から言うと、店舗と住宅では壁や床に使う素材の選び方が全く違っています。

ですから、今はやりのカフェのデザインを住まいに取り入れるときは、使い勝手をシミュレーションしてから取り入れることをオススメしています。

具体的な例を一つ挙げますと、躯体のコンクリートがむき出しになったお店がありますよね。
コンクリートは見た目もかっこよくて、無機質な表情がオシャレで生活感のない空間を演出するのに最適な素材ですが、何点かデメリットがあります。
そのデメリット言うのは、表面が凸凹しているため、壁をコンクリートむき出しのまま利用する場合は、床のフローリングとのつなぎ目がうまくできないので、細かな隙間がでてしまう点や、コンクリート自体をむき出しにすると、住宅の断熱性や防音性などが損なわれてしまうという点、そして、本来は天井裏や壁の中に隠蔽されている配管や配線等が露出してくるため、配管や配線をきちんと並べる必要がでてきて、その分施工費用が高くなるという点があります。

もちろん、ご自身のお好きなテイストなら、多少の不便くらいは我慢するという決意があれば問題ありませんが、将来的に、もしかしたらストレスを感じるようになってしまうかもしれないという可能性があるのに、デザインを優先してしまうと後で後悔することがあります。

たとえご自身が良くても、家族から不満が出ることもありますので、お住まいのリフォームで仕上を選定するときには、長い目で考えたときでも問題ないと思えるカタチにする方が良いと考えています。

無難な言い方をしますと、いわゆる総合点の高いカタチともいます。

ですが、これだと普通になってしまいますから、MASAKISEKKEIではこのご要望に沿うべく、ひと工夫を加えたご提案をするように心がけています。

今回例に挙げたコンクリートむき出しの壁にしたいというお客様がいたとして、その場合のご提案の一例をお伝えしますと、壁全体をコンクリートむき出しにするのではなく、天井の梁の部分だけをコンクリートのまま残したデザインにしてはいかがでしょうか、という感じのご提案をするのです。

リノベーション=躯体をコンクリートむき出しにして、ベニヤ板で仕上げたラフな仕上がオシャレでかっこいいという価値観を残しつつ、生活の機能性や施工上の不具合に最も影響の出にくい梁の一部分にだけ、デザインを残すという考え方です。

アクセントは9対1のバランスで取り入れるのがデザインの基本ですから、これだけでもかなり印象的な空間に仕上げることが出来るんです。

僕は店舗デザインと住宅リフォームの両方を実務として経験してきたため、それぞれの長所をよく理解しているつもりです。そして今、お店のようなデザインを取り入れた住まいを求めているお客様に提案をする際には、

商業空間の中でも、寝たりお風呂に入ったり普段の生活が快適に出来る家と同じようなホテル空間や、機能が充実していて、なおかつオシャレでスタイリッシュな商業空間から商業的なデザインを取り入れることを心がけています。

この価値観は人それぞれです。どんな考え方もその人の感性なので、間違いではありません。

だからこそ、リフォームはあなたの価値観のちゃんと分かってもらえる人にサポートしてもらわないと満足のいく家を作るのが難しく感じてしまうことがあると思います。

写真はあくまでもあなたの感性を伝えて、工務店や設計士とのフィーリングを確かめるための手段として活用してください。感覚さえつかめれば、あとは細かい部分を詰めていくことにそれほど時間はかからないと思いますよ。


今回は、お店のようなデザインをリフォームに取り入れるコツについてお伝えしました。

いかがでしたでしょうか。
MASAKISEKKEI河合
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MASAKISEKKEIは住まいのリフォームに商業デザインの手法を取り入れて、照明と収納にこだわった提案をしているところが特徴です。
カフェレスジャパンデザインアワード2019リノベーション賞受賞。大阪市でリフォームをお考えの方は気軽にご相談ください。
大阪市西区で住宅リフォームや店舗デザインを手掛けるMASAKISEKKEIホームページはこちらです。

今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。