ぐっすり眠れない理由は照明の色と深い関係がある

夏になると暑くて寝苦しい日々が続きますが、お盆が明けて猛暑が続くこの時期は、体調を維持するするためにもしっかりと睡眠をとることが大切ですよね。この睡眠の質は寝室の環境によって左右されることがありますので、ぐっすり眠れていないというかたは、ご自宅の環境をいちど見直してみていただきたいです。

こんにちは。大阪市西区で住宅リフォームや店舗デザインを手掛けるMASAKISEKKEIです。今回は、ぐっすり眠れない理由になり得る照明の環境についてお伝えします。


良い睡眠をとるために温度と湿度が重要だという話は聞いたことがあると思います。寝室の室内温度については、28度に保つのが良いとされています。就眠の1時間くらい前からエアコンを26度くらいに設定しておき、ベッドに入ったら28度に上げ、朝までつけっぱなしにしておくと心地よい温度が保てます。扇風機やサーキュレーター等も活用すれば、さらに快適な体感温度を維持することができ、良質な睡眠が得られるはずです。

また、快適さという意味では、湿度が重要です。睡眠時に快適と感じる湿度は50%程度と言われています。夏の時期は湿度があがりやすいので、これについてもエアコンが欠かせません。湿度は40%から60%に維持することが良いとされていますので、睡眠の質にこだわりたいかたは、一つの目安として調整してみてください。

エアコンによる温度と湿度の調整はしっかりできているとして、それでもぐっすり眠れないというかたは、もう一つの重要な要素である『照明』が原因かもしれません。というのも睡眠の質に影響しているのは、温度、湿度、光(照明)の3つだと言われているからです。

温度と湿度については、比較的整えられている寝室が多いのですが、光の環境については、まったくなにもできていなかったというケースをよく聞きますので、次のことに心当たりがないか確認してみてください。

・夜寝る前にスマートフォンを操作していることが多い
・寝室の照明器具に蛍光灯を使っている
・寝室に遮光カーテンを使用している
・電気は明るい方が好き

ちなみに光というのは、窓から差し込む自然光、照明の光(色や強さ)、そしてスマートフォンの光も含まれています。

夜眠れないのは、メラトニンの分泌が何らかの原因で抑制されているからです。蛍光灯の光やLEDの光はこの分泌を抑制してしまいます。スマートフォンの光にも同じ効果があります。一方、電球色の光はメラトニン分泌への影響はまったくありません。メラトニンは朝目覚めてから夜にかけて徐々に分泌されていきますので、夜に近づくにつれて電球色の光の環境で過ごすようできれば、睡眠の質が良くなるというわけです。

例えば、寝室の照明に電球色を使っているご家庭でも、夜寝る前に過ごしていることの多いリビングの照明の光が蛍光灯になっていることが良くあります。また、お風呂や洗面室の照明が蛍光灯になっているケースもよく聞く話です。他にも、寝る前にトイレに行くかたが多いと思うのですが、このトイレの照明が蛍光灯になっていたり、照度が明るすぎるために眠りの妨げになっているというケースもよくあります。

ぐっすり眠れない原因が照明の問題かもしれないと思ったかたは、寝室だけでなく、寝る前に過ごしている場所や部屋の照明環境を一度見直してみると良いかもしれません。

夜にぐっすり眠るためには、朝にしっかり目覚めることが重要です。朝の目覚めには朝日が差し込むように光の環境を整えればよいのですが、東側から採光の取れる窓がない寝室なら難しいですよね。そんなときは、タイマーで照明を点灯できるスイッチがありますので、そんな便利な機器を使うことで照明の光を目覚めに活用するのも効果的です。また、寝室の窓から日が明けたときの明るさが伝わるように、レースや透過性のあるカーテンを使用することも目覚めを良くする方法の一つです。

このように、光と睡眠の関係はとてもシンプルです。眠気をいざなうメラトニンという物質の分泌を妨げないように気を付ければイイというだけなんです。

朝の目覚めには、朝日や蛍光灯のような白く明るい光が効果的で、夜になるにつれて、夕日や電球のようなオレンジ色の暗い光で過ごすようにすること。』

これを意識するだけで大きな効果が得られると思いますので、是非ご自宅の照明の環境を見直してみてください。


今回は、ぐっすり眠れない理由になり得る照明の環境についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

温度や湿度だけでなく、照明の色を整えることが眠りの質に大きく影響しています。窓のカーテンを取り替えるのは少し面倒ですし大きな出費が必要ですが、照明器具の電球を取り替えるだけなら比較的簡単に出来ると思いますので、こちらでご紹介した光と照明を整える方法を是非試していただけたらと思います。

MASAKISEKKEI河合
MASAKISEKKEI河合
ちなみに、就眠時の服装は長袖長ズボンが体に良いそうです!

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今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。