レンジフード 選ぶ基準と魅力的な機能

こんにちは。大阪市西区で住宅リフォームや店舗デザインを手掛けるMASAKISEKKEIです。
今回は、レンジフードの選ぶ基準と魅力的な機能についてお伝えします。

外国製のおしゃれで高性能な食洗機や、見た目に美しいキッチン水栓など、デザイン性の高いキッチン設備機器を取り入れたリフォームをよく見かけるようになりましたよね。

レンジフードについていえば、カタチやデザインが優れている商品は以前からあったのですが、最近になって換気設備としてのレンジフードのあり方を根本的に覆すような機能まで備えた商品が注目されるようになっています。

今回はそんなレンジフードを選ぶ基準となるポイントについてご紹介しながら、キッチンをレベルアップさせる魅力的な機能についても触れていこうと思います。

『掃除が簡単で、デザインが良くて、価格が安い』という基本となる視点はもちろん大切ですが、リフォームもこれからは多様化の時代、少し掘り下げた情報からの方が参考になるヒントも多いはず。それでは、さっそく順番にご説明していきたいと思います。

レンジフードの選ぶ基準

レンジフードの選ぶ基準となるポイントは次の3つ。

・フィルターの有無
・シロッコファンの掃除の手軽さ
・見た目デザイン

フィルターの有無

最近のレンジフードはフィルターのないノンフィルタータイプが多くなっています。シロッコファンの遠心力で油煙をはじき飛ばす構造に改良されたおかげで、フィルターがなくても、シロッコファン自体に汚れがつきにくくなっており、最小限の掃除だけすればよいお手入れの手軽なレンジフードが主流になっています。

ただ、すべての油煙を完全に取り切るのは難しいので、いくらかの油煙はフィルターの奥のダクトまで流れて付着していきます。ダクト内部は基本ご自身で掃除できないため、ダクトは徐々に汚れてしまうことに。

フィルターのあるレンジフードとノンフィルタータイプ、長い目でみて『どちらがきれいな状態を保てるか?』というと判断が難しいんです。実際に、油煙がダクトへ流れ込んでいくのを防ぐためにフィルター付きのレンジフードを推奨しているプロの業者さんもいるようです。一つの目安としては、フィルターをまめに掃除することが苦にならない方は、フィルター付きのレンジフードも視野に入れて選定してみるのが良いのではないでしょうか。

実際に最近では、特殊コーティングのほどこされた汚れが落ちやすい金属製のフィルターが登場していますし、こまめに掃除することで、レンジフードだけでなくダクト自体もきれいな状態を維持するという考え方は、長い目で見ると、住まいをきれいな状態で保つことができる正しい方法の一つと言えるのかもしれません。

富士工業|特殊コーティングのアクアスリットフィルタ


シロッコファンの掃除の手軽さ

シロッコファンについては、掃除の手軽さに応じてグレードアップしていくのが一般的で、グレードが上がると価格が上がっていきます。

大まかに分けると、シロッコファンを脱着できるものとそうでないものがあります。脱着できるものはファン本体を外して洗えるため、メンテナンスがしやすいという点ではメリットのように感じますが、掃除しないと汚れるとも言い換えることができます。外せないものは、そもそもシロッコファンが汚れない構造になっているタイプですので、掃除しなくてもよいという考え方で作られています。

また、最近ですとシロッコファンを装着したまま自動で洗浄できる機能が付いたレンジフードが登場しており、これなら2か月に1回10分程度の自動洗浄をすれば、メンテンナンスが不要という優れモノです。

具体的には、クリナップの洗エールレンジフードや、パナソニックのDWシリーズがそれです。興味のある人はショールームで実物の動作確認ができるので、是非訪れてみてください。

あと、意外と汚れるのが整流板です。整流版とは、吸い込み口を狭くして吸引力を強くするための板上のパーツなのですが、これは汚れやすいので取り外しやすいものを選びたいところですね。購入前のチェックが必要です。


見た目デザイン-カタチ-

デザインについては、各社スタイリッシュなものがありますが、富士工業のアリアフィーナというシリーズにデザイン性の高いものがそろっています。

アイランドタイプやペニンシュラタイプのキッチンだと、レンジフードが丸見えになりますので、見た目がすっきりとしたカタチを選ぶことが大切です。


見た目デザイン-照明の色味-

デザイン的な目線でいうと、レンジフードについてる電気の色味も大切です。昼白色、温白色、電球色と3種類あり、色味を選べるものとそうでないものがあります。

色味が選べるレンジフードの一例|ノーリツのクララ

なぜレンジフードの電気の色味が大切なのかというと、例えば住まい全体に電球色の照明器具を使っているとして、レンジフードだけ蛍光灯のような白色だったら、そこだけ目立ってしまうからです。

ですので、レンジフードに内蔵された照明器具の色も、空間全体の照明計画に合わせた色味で選んでおくと、より一層統一感のある照明計画となります。

実際には昼白色になっているレンジフードが多いのですが、室内の照明器具を温かみのある電球色で計画しているなら、温白色という色味の電気が最も相性が良いと僕は考えています。

レンジフードの種類によってはLED電球をタイプなら、電球を交換するだけで色味を変えることができますので、選定する機種がどんな方法で電球を交換するタイプなのか事前に確かめておくと良いかもしれません。

電球を交換できるレンジフードの一例|三菱電機のV-90SF2-R

レンジフード最大のデメリットと、それを解消する方法

レンジフードを運転させると、玄関のドアが開きにくかったり足元を冷たい風が通過したり、隙間風の音が鳴ったりすることがあります。

ご自宅でこのような経験をしたことはありませんか?

これは、レンジフードから大量の空気が排気されることで起こる現象です。ドアの開閉が困難になるのは、レンジフードの排気量に見合うだけの給気が供給できていないことが原因で室内が負圧になるからです。

レンジフードからはそれだけ多くの空気が流れ出ていることになります。

高気密を意識した住宅であればこのあたりの問題までしっかり対策ができていることもあるのですが、現状では給気対策が完全でない住まいがほとんどです。

特に中古マンションの場合は、躯体に新しく開口を開けることができないため、有効な対策ができないことが多く、給気の問題はリフォームで解決できないケースが多いと言われています。

冷暖房された空気がどんどんと屋外に排出されてしまいますので、レンジフードを運転させると冷暖房機器はフル回転で運転を続けます。省エネの観点からみてもこれは最悪の環境と言えるでしょう。

でも、方法がないわけではありません。この問題を解消できる『室内循環式レンジフード』というものがあります。IHクッキングヒーター専用フードですので、2021年10月現在のところはガスコンロには対応していないのですが、汚れた空気をフィルターでろ過し、きれいな空気にかえて室内に戻すという仕組みなので、屋外に空気を排出することなく、調理中の油煙やニオイを排除することができます。

室内循環式レンジフードの一例|富士工業のCFEDL-RK-951

一般的なレンジフードと比較すると本体価格が高額であり、ろ過するのに必要なフィルターの維持費用がかかりますが、屋外へのダクトの配管が不要になります。

キッチンカウンターへ取り付ける自立タイプもありますので、これを使えば天井がすっきりとしたデザインにおさめることができる点でも、魅力的な設備と言えます。

キッチンカウンターへ取り付ける自立タイプの一例|富士工業のALBL-RK

また、下引き換気扇として販売されている商品の中にも、フィルターを設置すれば室内循環式のフードとして機能するものがあります。とことんデザインにこだわりたい方は、このようなフードを検討してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、下引き換気扇はダウンドラフトフードとか昇降式レンジフードとも呼ばれています。一般的には床下にダクトを配管して屋外までつなげる必要があるため、マンションでは設置が難しいことが多く、主には戸建て住宅に採用される換気設備です。

理想的な同時給排型レンジフード

マンションの場合に限ったことではありませんが、室内を負圧にしないために、同時給排型というレンジフードを使っているところもあります。

レンジフードには通常排気用のダクトだけをつなげるのですが、同時給排の場合は、給気用ダクトもつながっており、排気と給気が同時に行われるというところが同時給排型レンジフードの特徴です。

パナソニックの同時給排型レンジフードの説明ページ

そのためレンジフードを運転していても、家中から空気が引っ張られる心配がないというわけです。これなら玄関ドアが開きにくくなったり、足元を冷気が通過していくようなことは起きにくくなります。

同時給排については、外壁に給気ダクト用の専用穴が必要です。備わっていない場合は新しい穴を設ける必要があります。戸建てなら可能ですが、マンションだと新たに開口を開けることができませんので、設置することはできません。

ただし、ここで注意しておきたいのは冬です。給気用ダクトには外から冷たい空気が入ってくるため、ダクトに断熱&防露処理をして結露対策をしておく必要があります。また開口場所を選べるなら、ダクトをできるだけ短くできるような配置計画ができれば良いのですが、これは住居環境によって検討が必要なポイントです。

もし、ダクトがものすごく長くなってしまいそうな場合は、電動シャッター付の給気口(電動給気シャッター)を設置することでも対応できます。

電動給気シャッターの一例|三菱電機

このようにレンジフードから大量の室内空気が排気されてしまう問題については、高気密住宅が主流になってきた日本の住宅業界にとって最大のデメリットだと言えます。

なぜなら室内温度を一定に保つために費用をかけて施した様々な苦労も、レンジフードのスイッチを入れるだけで、室内の暖気や冷気を根こそぎ屋外に排出してしまうため、冷暖房の省エネ効果が台無しになってしまうからです。

もちろんすべての住居に当てはまる話ではありませんが、中古マンションには概ね同じような現象が起きていると考えられます。

中古住宅を購入+リノベーションが自宅購入の新しいスタンダードになった現代だからこそ、今後はもっと『気密』というキーワードに足して真剣に取り組んでいく必要があると考えています。

そういう意味では、まだまだ実例が少ないものの室内循環型レンジフードとIHを併用するという考え方は、最も理想的な気密住宅の作り方と言えるのかもしれません。少し難しい話になってしまったかもしれませんが、中古マンションで快適に暮らすために気密問題はとても重要なことなんです。レンジフードはこの問題の重要なポイントになっているということを、是非知っておいていただければと思います。

最後に

今回は、レンジフードの選ぶ基準と魅力的な機能についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

コロナでワークスタイルが大きく変化し、食卓で仕事やWEB会議をする方は増えています。そんな在宅ワーカーにとって、スタイリッシュな空間で仕事がしたい、という願望はあって当然のこと。

家具のようなおしゃれなキッチンが様々なメーカーから登場していることもあり、キッチンのあり方はこれからもっと多様化し、そしておしゃれで快適な空間に変化していくんじゃないかと思います。

そんな空間づくりの一要素として、レンジフードの選定にこだわることも重要になってくるはずです。今回の情報が皆さんの住まいづくりに役立つときが来れば幸いです。

MASAKISEKKEIは住まいのリフォームに商業デザインの手法を取り入れて、照明と収納にこだわった提案をしているところが特徴です。カフェレスジャパンデザインアワード2019リノベーション賞受賞。大阪市でリフォームをお考えの方は気軽にご相談ください。
大阪市西区で住宅リフォームや店舗デザインを手掛けるMASAKISEKKEIホームページはこちらです。

今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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