こんにちは。大阪市西区で住宅リフォームや店舗デザインを手掛けるMASAKISEKKEIです。
今回は、巾木の色の合わせ方についてお伝えします。
巾木は合わせ方しだいでインテリアの雰囲気を変えることができます。「そんな細かいところまで気にしない!」という方は工事業者さんに任せていただいても問題ありません。
ただし、選んだ巾木の色とカタチがお部屋の雰囲気に影響しますので、どうせならご自身の好みに合わせて巾木を選んでいただきたいと思います。
さっそくですが選び方のポイントは大きく2つあります。床に合わせるか、それとも壁に合わせるかです。
床に合わせると、汚れや傷を目立たなくさせる効果があります。壁の色よりも濃い色になる事が多いです。
壁に合わせると巾木が目立たなくなるため、すっきりとしたイメージに見せる効果があります。
汚れを目立たせたくないなら濃い色目の巾木を選んだり、床のフローリングに合わせた色目の巾木を選ぶということになります。
最近は、どちらかというと壁の色に合わせて巾木の色を選ぶ方が増えていますが、白系の巾木だと汚れが目立っていやだという場合には、濃い色の巾木にして、高さの低い40mmを選ぶことで巾木の存在感を和らげることができます。
存在感を消すという意味ではドア枠にも同じことが言えます。リフォームなどでドアも新調されるケースなら、巾木に合わせてドア枠も壁の色に合わせるとさらにすっきりした印象のインテリアになります。逆にドア枠を既存利用したリフォームの場合は、巾木の色をドア枠に合わせるという方法があります。


建具枠に巾木の色を合わせた実例。濃い壁の色を基準にして、家全体に濃い木目の建具枠&巾木を使用。
ちなみにMASAKISEKKEIでは、巾木は目立たせないスタイルをおすすめしています。具体的には、巾木の色はできるだけ壁に近い色に合わせ、さらに高さの低い巾木を空間にあう素材から選んでいます。
具体例を2件ご紹介します。


壁の色に合わせた巾木の実例その2。H40mmの樹脂製スタイル巾木(東リ)を使用。
一般的な巾木は高さが60mmですが、それより高さの低い巾木があります。一番小さいものですと15mmから、最もよく使うのは40mmの高さの巾木です。高さの低いほうが目立ちにくくて見た目がすっきりするという特徴があります。
材質は木製、樹脂製、アルミ製のものがあり、素材によって金額が違いますが、使いやすいのは樹脂製、トコトンこだわりたいならアルミ製という具合に使い分けることができます。
さて、ここからは実際のリフォームでよく使っている巾木をいくつかピックアップしてご紹介していきます。
H40mmのソフト巾木
種類:樹脂製
高さ:H40mm
メーカー:東リ


H40mmのソフト巾木の実際の画像。奥は75mmのソフト巾木が設置されているが、背が低い巾木の方がすっきりして見える。


上2つが東リのH40mm、一番下はサンゲツのH60mm。
グレーの色はメーカーによって違う。
グレーは各メーカーで色合いが違いますので、実物サンプルを比較して最も近い色を選ぶことにしています。
スタイル巾木
種類:樹脂製
高さ:H40mm
メーカー:東リ


東リスタイル巾木のカタログの写真。単色以外に木目も揃っていて使いやすい。


東リスタイル巾木の上にくる面は角ばっている。すっきりとした見た目で良い。
ベリティス スマート幅木
種類:木製
高さ:H30mm
メーカー:パナソニック
>ベリティス スマート幅木|2021年度カタログ<
※P532-533を参照ください。


ベリティスのスマート幅木。こちらの黒と白がシンプルでモダンなインテリアにも使いやすい。


ベリティスのスマート幅木の施工イメージ。(パナソニック公式サイトより拝借)
ノッポ
種類:木製
高さ:H30mm
メーカー:サンワカンパニー
フィットベース
種類:アルミ製
高さ:H22mm
メーカー:サンワカンパニー(森田アルミ工業)


フィットベースの施工イメージ。(サンワカンパニー公式サイトより拝借)
フィットベースライト
種類:樹脂製
高さ:H22mm
メーカー:サンワカンパニー(森田アルミ工業)


フィットベースライトの施工イメージ。(サンワカンパニー公式サイトより拝借)
極小アルミ巾木
種類:樹脂+アルミ調PETシート
高さ:H15mm
メーカー:森田アルミ工業(サンワカンパニー)


極小アルミ巾木の施工イメージ。(森田アルミ工業公式サイトより拝借)
最後になりますが、そもそも巾木がなぜ必要なのか?理由は2つあります。
施工上の問題
壁の仕上げ材や床材をピッタリと揃えることはできません。必ず隙間が空いてしまうので、その不揃いになった部分に巾木を設置し、隙間を隠した状態できれいに仕上げるための部材。
利用上の問題
床近くの壁は掃除機やスリッパなどが擦れて汚れやすい。その汚れが目立たないようにするための汚れ&傷防止と、汚れた時でも巾木だけを取り換えれば済むようにとの将来のメンテナンスを考えた対策。
このように巾木は汚れ&傷対策や施工上の理由で取り付けられる部材ながらも『見た目』に影響する大切なインテリア要素の一つです。
「おしゃれは足元から」といいますが、巾木はインテリアの印象を決める『くつ』のような役割を持っています。ご自宅をリフォームするときは、巾木の色やカタチについても是非こだわって選んでいただきたいです。
今回は、巾木の色の合わせ方についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
MASAKISEKKEIは住まいのリフォームに商業デザインの手法を取り入れて、照明と収納にこだわった提案をしているところが特徴です。カフェレスジャパンデザインアワード2019リノベーション賞受賞。大阪市でリフォームをお考えの方は気軽にご相談ください。
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