こんにちは。大阪市西区で住宅リフォームや店舗デザインを手掛けるMASAKISEKKEIです。
今回は、タカギの浄水器に使える取替不要のカートリッジについてお伝えします。
その取替不要のカートリッジというのがこれ、株式会社水環境電池が販売しているHybrid浄水カートリッジ。


株式会社水環境電池のHybrid浄水カートリッジ。パッケージには活性炭に代わる次世代のカートリッジと表記されている。


カートリッジの本体(TA-1X)。中心部分は金属で覆われおり、ずっしりと重たい。
株式会社水環境電池
Hybrid浄水カートリッジ公式ページ
交換不要となっている理由は、一般的な活性炭を利用したカートリッジのように『ろ過』してきれいにするのではなく、水と酸素を媒介にして亜鉛とマグネシウムを使用した電池作用により水を除菌消臭しているので、枯渇することなく使い続けられるから、ということのようです。
この原理を利用すれば従来の活性炭カートリッジと同様の味の水が得られ、半年に一回のメンテナンスさえ続ければ、恒久的に効果が持続するようなので、今後はカートリッジを買い替える必要がなくなります。これはかなりお得ですよね。
しかも、Hybrid浄水カートリッジは、電池作用により発生した活性酸素によって、シンクのヌメリがなくなるという効果も期待できるそうです。シンク内が清潔に保てるという点では、汚れやすい水回りのお手入れの手間が省けるプラスのメリットです。取り替えはとても簡単で、元のカートリッジと入れ替えるだけ。


タカギの浄水カートリッジとHybrid浄水カートリッジを並べて比較すると、タカギより細く、重量がある。


カートリッジの取り換えは従来のカートリッジと同じく簡単。
僕の場合はタカギの蛇口一体型浄水器でしたが、タカギ以外の下記メーカーにも対応している商品があるようです。
対応メーカー一覧
・TOTO
・松下電工
・ノーリツ
・ヤマハ
・クリナップ
・INAX
・クリナップ
・サンウェーブ
・トステム
・KVK
・タカラ
2021年8月現在、自宅で使っているタカギの蛇口一体型浄水器(JA497MN/カートリッジ同梱仕様)は、リフォーム前に不動産仲介業者さんが新品の蛇口に付け替えてくれたもの。もったいないのでリフォーム後もそのまま使い続けることにしたのです。


タカギの蛇口一体型浄水器JA497MN。2018年のグッドデザインも受賞している。


タカギJA497MNはカートリッジが同梱されているタイプ。カートリッジ無しもある。
蛇口の内部に活性炭のカートリッジが内蔵できるようになっており、これを定期的に交換していけば、浄水効果が維持できるというものです。
タカギのカートリッジについては除去できる成分によって3タイプありまして、標準タイプ、高除去性能タイプ、高除去+にごり除去タイプとなっています。一番価格の安い標準タイプだと、1本3,520円(税込)。タカギ専用サイトのみで購入できるシステムで、メーカーは2~4ヵ月を目安にカートリッジの交換を推奨しています。


タカギJA497MNのパンフレットとタカギのカートリッジのパッケージ。


タカギのカートリッジは3タイプ。浄水能力によって価格にも違いがある。


タカギのカートリッジの交換サイクルの目安表。家族の利用人数によって2か月~4か月となっている。
安全でおいしい水を飲みたいと思う反面、定期的に交換が必要な設備はついつい面倒に感じて取り換え時期を忘れてしまうものですよね。カートリッジ取替タイプの浄水器にも同じことが言えます。
そんな取替忘れ防止のために、タカギの公式サイトでは定期購入ができるようになっていますが、年に3回、都度カートリッジの費用が発生するという点では、ちょっとだけ費用がもったいないな、と感じるところがありました。
そんな費用面での負担についてもっと安くできるカートリッジの取り替え方法はないかとインターネットで調べているときに、先ほどお話しました取替不要のHybrid浄水カートリッジの存在を知りました。
ちなみに、僕の住んでいる大阪市の水道水の安全性についは、こちらの記事で書いています。



こちらの内容を読めば、水道水の安全性について問題ないことはご理解いただけると思うのですが、錆のような味や、わずかなカルキ臭が気になったりすることで、水道水を直接飲むことをためらう人って、けっこう多いんじゃないかと思います。
そういう意味でも、最終出口である家庭内の蛇口部分で、もう一段階の浄水処理をすることは、水道水を安心できる飲み水として利用するためにはとても大切なことです。
ちなみにカルキ臭い原因とは、原水に含まれるアンモニアと、消毒に使われる次亜塩素酸が結合することで結合残留塩素が作られるためです。先ほどのHybrid浄水カートリッジでは、このカルキ臭だけを二酸化炭素として分解し放出しています。
あと、古い水道管(鉄管や銅管)を使っていると鉄さびの味がすることってありますよね。でもこれ、実際は味ではなく、水に鉄の臭いが移ってそれを味と感じていることが多いそうです。Hybrid浄水カートリッジはこの鉄の臭いについても、電池作用によって水と二酸化炭素に分解し、放出することができます。
ところで、Hybrid浄水カートリッジは従来の活性炭カートリッジとは違い、『ろ過式』ではないので、水道水に含まれている塩素自体が除去されるわけではありません。
『塩素は除去しなくて良いのか?』と気になる方もいると思いますので、ここで水道水に含まれる塩素についてもう少しだけ詳しく書いておきます。



興味がある人だけ読んでいただければと思いますが、水道水に塩素を入れているのは日本の水道法で定められているためであり、主に病原微生物の消毒を目的としているそうです。
この塩素濃度については厚生労働省が水質管理目標値を定めているのですが、これには1mg/L以下と記されています。この数値、世界的にみてもかなり厳しい目標値となっているようです。というのも、世界保健機関が生涯毎日水を飲み続けても健康に影響がないレベルとして定めている濃度は5mg/L以下。日本はこのWHOの定めた数値より5倍厳しくしているということになります。
日本の目標値がこれだけ厳しくなっている理由の一つには、『おいしい水』という観点からも水道水に含まれるべき塩素濃度を決めているから、なんだそうですよ。
これは塩素が体に害を及ぼさないということではなく、微量の塩素の影響によって、髪が痛んだり肌が乾燥したりすることは、もちろんあります。それに、水道水に利用している原水そのものの違いにより、同じ水道水でも地域によって硬度が異なりますし、その影響で地域によってシャンプーの泡立ちが異なることを実証していたTV番組をみたこともあります。
このように、生活水という視点でみると、利用する人によって安全の物差しが変わってしまうと言えますよね。
求める品質や浄水のレベルが人によって違うのは当然のこと。ですので、『自分や家族の生活に必要な水は、どの程度のケアが必要なのか?』一度このことについてご自身に合った答えを考えてみてはいかがでしょうか?
この記事がそのきっかけになるとうれしいです。
今回は、タカギの浄水器に使える取替不要のカートリッジについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
MASAKISEKKEIは住まいのリフォームに商業デザインの手法を取り入れて、照明と収納にこだわった提案をしているところが特徴です。カフェレスジャパンデザインアワード2019リノベーション賞受賞。大阪市でリフォームをお考えの方は気軽にご相談ください。
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今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。
II.性状に関する項目-1.無機物質塩素-(残留塩素-別添1)